ここ1年ぐらいで、Aはなぜか俺の事をよく悪く言うらしい。
「どうせアイツは・・・」みたいなノリで。
初めはAが仕事で悩んでて、忙しくしてる俺を妬んでるのかなって思ってたんだって。
まあそれもあるのかもしれないけど、妙に対抗意識を燃やしているそうな。
「ウチよりシケた会社のくせに俺より貰ってる」とか「昔から世渡りが上手い男」だとか。
終いには、俺にユキエを会わせると色目を使ってきてるとかも言うらしい。
彼女いないから溜まってるんだと笑ったり。
言い辛そうだったがまあそんなような事をユキエは言ってた。
言われた俺はドンヨリですわなw
「何でそんな事ばかり言うんだろうね?」って逆に質問しちゃったよ。
そこでユキエが妙な事を言ってきた。
「学生の時、Aが好きだった子と付き合ったの?」って。
酔った脳ミソをフル回転させた俺は、高2の夏を一瞬で思い出した。
そうだ、確かにそんな事があった。
女子校の子達と海行った時、確かにAが気に入った子がいた。
俺は終始気が付かなかったんだが、その子は実は俺を気に入ってたみたい。
気付かなかったぐらいだから全く接触もなかったんだがw
しばらくしてAが告ってフラれて、それからもっとしばらくして知ったってだけ。
もうその頃はその子にも彼氏がいて、もっと早く言ってよぉ~って嘆いた記憶がある。
それの事か?と思った俺は、ユキエにその話をしてみた。
「それもあるかも!そういう話聞いた事ある」って。
「それもって他にもあるのか?」
「うん・・・瑞穂って子知ってる?」
「ああ~知ってるも何も、俺の元カノですけど?」
「そうなんだ・・・」
「え?なに?瑞穂がどうした?」
「んん、何でも無い、名前聞いた事あっただけだから」
「なんだよそれ、何?」
「ホント何でもないから」
その日は元カノの事をはぐらかされたまま電話を切られた。
超気になります。気になって仕方が無いわけですよ。
週末はヤバい気がしたから、思い切って月曜の昼に電話をしてみた。
ちょうどユキエも昼休みだったので、数日前の話を切り出した。
「もう少し聞いてみるから、そしたら喋るから」そう言われた。
「俺は彼女もいないからいつでも電話OKだよ」と伝えておいたお陰か、木曜日の夜にユキエから電話がかかってきた。
「ちょっとよく分かんないから、明日の夜会える?」
「え?ん?あぁーいいけど、Aには?」
「言えるわけないじゃん!明日は接待だって言ってたから」
そんなわけで金曜の夜20時過ぎに待ち合わせをした。
ユキエはタイトスカートのスーツ系で、溜息が出るほど艶めかしい。
思わず事ある毎にプリプリしたケツを盗み見たほどw
パンツラインが出て無かったからTバックか・・・とかねww
創作和食系の居酒屋に入り、まずは前回のAに関する謝罪から。
数杯飲んでからやっと本題に入り、とりあえず質問攻めにあった。
「元カノって何で別れたの?」
「なんか好きな男が出来たとか、そんな感じかな」
「別れてから会った?」
「一回も無いかな」
「どこで知り合ったの?」
「高校時代の友達がやってくれた合コン」
「付き合い始めたのっていつ?」
「大学1年の秋ぐらいかな」
「元カノをAちゃんは知ってた?」
「出会いの合コンにAもいたから知ってたはず」
思い出せないけど、こんなような質問を長々とされてた。
最後の方は溜息が多くなってたユキエに、どういう事だよ!って詰め寄ってみた。
「言いたくないんだけどさぁ~」ユキエは嫌悪感丸出しの表情で見つめてきた。
まとめると、その合コンでAも瑞穂の事を気に入ってたらしい。
でも俺が付き合い出して、横取りされたと思っているという。
「アイツはいつも他人が気に入った女を横取りする」
今でもそう言ってたらしいよw
「そんな事は別にどうとでも言えばいいんじゃね?」
「あのさぁ、怒らないでよ?絶対」
「なに?まだ続きがあるの?」
俺と瑞穂が付き合い出して半年ぐらいした頃、Aは合コンで瑞穂に会ったらしいのよ。
「彼氏がいるくせに何で来てんの?」となり、俺には内緒で来ていた事が判明。
人数合わせだからという理由だったらしいが、それがAとの接点になったみたい。
ユキエがAに聞いた話だと「秘密を共有してたら惹かれ合うようになった」んだとさ。
俺には隠れて付き合うようになり、結局別れさせたって言ってるらしい。
でも俺と別れてから少ししてスグに別れちゃったとも言ってたと。
明らかにテンションはガタ落ちですわ。
過去の事とはいえ知りたくなかったわけで。
何で今更そんな話をするんじゃい!とも思ったわけです。
だから言ってやりましたよ、「で、何がどうしたいの?」って。
そこから急展開で、ユキエの恋愛相談が始まっちゃったんですわw
聞いてビックリ、A以外に気になっている男がいるんだってさww
同じ会社の4つ上の先輩で、先月告られたらしい。
「もしかして・・・・ヤッちゃってる?」
ないよなぁーって思いつつ聞いたら「う、ん、まあ・・・」だってさw
「思いっ切り二股じゃん!つーか浮気じゃん!」
「そう・・・なんだけどさ…迷ってて・・・」
「で、それと俺の過去とどう繋がるんだ?」
「Aちゃんがそんな事をする人だとは思って無くて、本当はそういう人なら別れた方が良いのかなって思い出しちゃって」
「意味が分からん、そんな理由で俺は知らなくても良い過去をぶちまけられたのか?」
「ごめ・・ん・・・・でもさぁー」
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