俺の人生大逆転した話を聞いて下さい。
全然エロくもない話だけど、お盆休みで帰省してて思い出してしまったので。
人間て自分がした事はすっかり忘れる都合の良い生き物なんですね。
今日の昼に地元である人物に会い痛感しました。
心の整理もしたいので投下してみたいと思います。
中学生になってGWが明けた頃から急にイジメられるようになった。
何かキッカケがあったのかと今でも考えるけど全く思い浮かばない。
いつも普通に接してたクラスメイトが妙によそよそしい態度になり、初めは変だな~ぐらいにしか思ってなかった。
だけど気が付いた時にはクラスのほぼ全員がそういう態度に変化。
そしてついには他のクラスにまで。
小学校の頃ずっと仲良く遊んできた友人達も変な態度に変わっていった。
まずはこの「仲間外れ」から始まった。
仲間外れはシカトに変わり、その後はからかいの標的に。
モノを隠されたりして探す俺を見てクスクス笑う。
椅子に座る時にサッと引かれて床に転ぶ姿を見て笑う。
朝登校したら上履きが泥だらけになっていて唖然とする俺を見て笑う。
このぐらいのからかいに近いイジメはまだ良かった。
廊下を歩いていると急に後ろから飛び蹴りをくらう。
数メートル吹っ飛んで振り向くと、数人の同級生たちが笑ってる。
逃げるとかそんな事もなく、飛び蹴りして吹き飛ぶ俺を見て笑ってるだけ。
何度も怪我して保健室に逃げるが、学校は何も助けてくれなかった。
トイレで小便をしていれば、後ろから羽交い締めにあって便器から引き離され、そのまま廊下に連れ出されたりもあった。
当然チンコは出しっぱなしで、たくさんの女子に見られたりもした。
書けば止め処なく書けるので、このへんでヤメときます。
こんな酷い中学生生活を送っていたという話です。
うちはどちらかというと貧乏な家庭だった。
弟と妹がいるので私立には通えない。
そこで公立に通う事になるが、電車賃などの問題もある。
恐らくこういう問題を抱えて生きてきた人って少ないと思うんだよね。
電車賃を考えて高校を選ぶって。
しかも祖母の具合が悪かったから、なるべく近くの学校へ行ってくれって。
そう考えるとチャリ通できる学校しか選べない。
まぁ~高校行けるだけありがたいって前向きに思える性格で良かった。
イジメに比べたらどうって事なかったしさ。
チャリで通える公立高校は5つあった。
30分圏内で通える学校が4つあったが、いわゆるDQNばかりの学校だった。
そこで50分かかる高校に決めた。
俺は学年トップの成績で入学したらしく、入学式で目立つ事をさせられた。
貧乏でイジメられてた俺は必然的に勉強する時間がたっぷりできる。
悲しいかな、その結果、学年でもTOP5に入るほどの成績だった。
だからその学校レベルだと先生たちもびっくりの成績だったという。
この目立つ行為でまたイジメのキッカケを作ってしまった。
俺が悪いわけじゃないが、とにかくそういう人生なんだろうなと諦めた。
同じ中学の同級生も何人もいたから、イジメが引き継がれたってだけかも。
イジメられても学校へは休まずに通った。
そして2年になり、イジメはDQN中心になっていった。
いたでしょ?喧嘩が強いのか分からないけど、番長みたいな中心DQNという存在。
それが運悪く俺と同じ中学の同級生だった。
だからもうね・・・言葉にならないです。
救いだったのは、学年全体でのイジメにはなっていなかった事かな。
誰も助けてはくれなかったけどね。
そして運命の日がやってきます。
その日は文化祭だった。
暇なDQN達に散々からかわれて疲労困憊だった。
だからもう逃げる事しか頭になかった。
俺がいなくてもクラスには迷惑にすらならなかったし。
11時頃だったかな。
逃げに逃げまくって、最後に逃げ込んだのはトイレだった。
音楽室の近くで普段は誰も来ないようなトイレ。
でも文化祭だったので吹奏楽部だと思うが荷物を置いたりしてたっぽい。
ただその時間は誰もいなくて静まり返ってた。
俺は掃除用具が置かれている手前の個室に入ってた。
そこに大きな巾着袋があり、俺はそこに入っていた。
当然のようにDQN達は俺を探しにやって来た。
誰もいないアピールで鍵は閉めていない。
だからドアが開いた音を聞いた時は心臓が飛び出そうだった。
袋を足蹴りされたが、ちょうどそこはバケツがあったのでバレなかった。
DQNが出て行った後も俺は隠れてた。
もうこのまま耐え切れる間は隠れていようと思ってた。
隠れ始めて40分ほどが経過した頃だった。
暑かったので顔だけは出して、ボロボロのスマホでゲームをやってた。
すると突然足音がして緊張が走った。
サッと顔を袋の中に入れて息を潜めた。
ドアが開いた。
隣のドアも、奥のドアも、全部のドアが開いたようだった。
「大丈夫だよ、誰もいない」
「ホントに?全部見た?」
「見たよ、ほら、お前も確認すれば良いじゃん」
そう言った会話の後、またドアの開く音が聞こえた。
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