気が付けば終電はもうない。
「こまったねー」なんていいながら、喫茶店を出て、少しづつホテル街のほうに移動。
彼女もおとなしくついてくる。
そして、ホテルの前に行き、意を決して言った。
「終電ないから、泊まっちゃおうよ」
「うーん……けどなぁ……」
「ほら、喫茶店で朝までねばるってのもね。ね、入ろうよ」
「……エッチしたいの?」
彼女のほうから核心をつく発言が。
ここでの応答を間違えると、エッチはおろか、今の友達付き合いすら難しくなる。そんな印象があった。
「うん、こないだはしなかったけど、やっぱりしたい。どうしてもしたい」
「…………」
「終電もないからっていうのも本当。けどエッチしたいってのも本当」
「…………」
「やっぱり、いやか?」
「……わかった。入ろ」
と、お許しが出た。
内心、ガッツポーズ。
ちゃんと「エッチしたい」と伝えた上で、相手がOKしてくれている。もう遠慮するものはなにもない。
ホテルにはいって、適当なボタンを押してキーを受け取る。
エレベーターに乗って、目的の階に行く。
その間に、もうチンポは勃起してて、汁でべちゃべちゃになってた。
扉を開け、鍵をかける。
2、3歩の廊下を抜けて、ベッドのある部屋に到着。
もう、我慢の限界だった。
強引に抱きついて、相手の動きを封じる。無理やりこっちを向かせキス。
こないだと違って、最初からディープキス。
そのままもつれ込むようにして、ベッドに倒れ込む。
「ずっとしたかった……」
「うん……」
「今日は最後までするよ」
「うん……」
俺はシャワーも浴びず、襲いかかるように彼女の服を脱がせながら、自分の服も脱いでいった。
可愛らしいパステルカラーのセットの下着を見たときには、もう興奮でクラクラしそうだった。
ブラも外して、ショーツだけにする。
俺はボクサートランクスの最後の一枚を脱ぎ捨てる。
パンパンに勃起しきったチンポが飛び出す。
それを見て、彼女は
「はっ……!」
と、はっきりわかるほど動揺してた。
後でわかったことだが、彼女の経験人数は少ない。
で、どうも元彼達のは小さかったらしい。
俺のも大きいとは言えない。勃起時で14センチだから、平均くらいだろう。
ただ、少し太め。しかも臨戦態勢で痛々しいほど反り返っている。
そこまで大きいチンポを見たのは初めてだったから、彼女は動揺したらしい。
その後、俺は手早くゴムをつけ、彼女をベッドに座らせたままショーツを脱がせた
そんなに手入れをしているとは思えないあそこが丸見えになった。
足の間に顔を挟み込み、まじまじと観察するとクリトリスのあたりに、少し白く濁った汁が付着しているのを発見した。
毛も少し張り付いたようになっている。
もう、本当に我慢できなくなった。
クンニをするとか、そういうことは一切考えず、足を開き、あそこにチンポをあてがう。
ゴム越しだけれども、しっとりと濡れていることはよくわかった。
2、3回入口のあたりをこすってから、狙いを定めて正常位で挿入開始。
しかし、なかなか入らない。
「い、痛いっ!」
「大丈夫、ゆっくりするから、ゆっくり」
そんな適当なことをいいながら、少しづつ体重をかけて挿入していく。
亀頭が入るのもけっこう苦労した記憶がある。
その間も、ずっと彼女は、
「痛い! 痛い!」
と言っていて、それが妙に興奮した。
根元までしっかりとあそこに納め、その満足感をしばし味わう。
よく、こういう体験談やエロ話では、男が何十分、何時間も頑張って女をイカせる、というのがあるけれど、俺の場合は、全くそんなことはなかった。
一度、チンポを往復させたら、もうどうでもよくなってきてしまった。
我慢して長くエッチを楽しむ。相手をイカせたい。
そんな気持ちは消え失せて、「思いっきり出したい!」それしか考えられなかった
「うぅぅ……痛い……」
と、彼女は喘ぎかうめきかわからない声を上げている。
無理やりキスして声を出せないようにして、小ぶりの胸をむちゃくちゃにもみまくる。
体制的にはキツいけど、腰をガンガン振って、あっという間の射精。
多分、1~2分くらいの間だったと思う。
俺はスッキリとしたけど、彼女はイカなかった。当然だろう。
その後、若さにまかせて朝まで、五回くらいはセックスし続けたと思う。
「ヤリたい!」その一念だけで、体位を工夫するとか、相手がイケるように頑張るとか、そういったことは全く頭から抜け落ちてた。
その五回のセックスの間に、「元彼から教わった」というフェラをしてもらったのだが、歯が当たって、あまりよくなかった。
それから、彼女と俺との関係は変わることはなかった。
元々、俺は「ヤレればいい」というタイプだったから、付き合うという気にはなれなかったし、最初に書いた通り、彼女はあまり可愛くなかったから。
けど、定期的にセックスはしてた。
週に2~3回はしてたと思う。
その間に、俺のセックステクニックが磨かれたのんだと思う。
言葉は悪いが、彼女を実験相手としてかなり色々試した。
野外セックス、安全日を狙っての生挿入、ソフトSM、色々な体位……。
彼女は、あんなに痛がってた俺のチンポも、喜んで受け入れるようになった。
数か月後には、中でもイケるようになって、
「なんで、こんなに気持ちいいの……」
と、うわごとのように言っていた。
イキなれてくると、
「イってる~っ! 今、イってる!!!」
と、叫ぶようになったな。
エロ動画なんかだと、イクときに「イクっ~!」と叫ぶのが多いけれど、「イってる!」というのはちょっと変わってると思った。
俺は彼女と付き合う気はなかったが、彼女は彼女で別に彼氏を作ったりということもなかった。
だから、俺にとっては最高のセフレだったのだが、数年後、なんとなく疎遠になってそのまま自然消滅。
彼女のことは、今でもいい思い出になっている。
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