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彼氏のフリをしてセクロス①

この前の金曜日、先輩の誕生日パーティーにお邪魔してきた。
小さいながらも会社を経営してて、毎年パーティーをやるという痛い先輩。
3年ほど忙しくて不参加だった俺は、憂鬱だったけど仕方なく参加した。

年々人数が増えてるとは聞いていたが、会場に行って吃驚した。
100人ぐらい参加者がいて、ニセセレブっぽい人達がウジャウジャいる。
仕事帰りで普通のスーツ姿だった俺は、若干場違いな雰囲気を醸し出してた。
すぐに友達に電話して一人ぼっちを解消。
談笑していると先輩がやってきて、それをキッカケに知らない人を紹介された。
その1人が、ネット関係の会社を経営しているというFさん。

30代後半だというFさんは、日焼けしてて胡散臭さ抜群の容姿。
横にいる女性を嫁さんだと紹介されたが、どう見てもキャバ嬢にしか見えない。
あの、ほら・・縦巻きの髪型っていうの?
そんな巻き髪でまつ毛ボーン。
キャバクラで着てるドレスか?とツッコミたくなるドレスを着てた。
目のやり場に困るほど胸元がザックリ開き、背中も腰までザックリ丸見え。
これがまたスタイルの良い娘で、テカテカした谷間にプリンプリンしたケツ。
腰をクネらせて歩く後ろ姿を見て『あの人絶対キャバ嬢だよな』と皆で笑ってた。
Fさんの彼女をユリという名前にしておきます。

パーティーが1時間半ほど経過した頃、恒例の一気飲み対決が始まった。
大学生かよって思うようなゲームなんだけど、飲むのはワインかシャンパン。
それをラッパ飲みして、誰が1番早いかを決めるアホ臭いゲーム。
参加するのはみんな酒が強い人ばかりなので、当然俺は傍観してた。
ゲームに参加する人の中にFさんがいた。
へぇ~飲むんだぁ~って思いながら見てたけど、どうやら周りに乗せられたみたい。
ゲームが終わってしばらくした時、完全に酔っ払ってるFさんを目撃した。

ちょっと話が長くなりそうですなw
端折っていきます。

パーティーが終わって2次会は近くのレストランでした。
2次会は昔ながらの友人たちが集まっていた。
なのになぜかFさんとユリさんもいて、Fさんはかなり泥酔中。
困ったちゃんだなとスルーしてたんだけど、そうはいかない状況に陥った。
トイレに行ったらFさんが便座の方で潰れてたんです。
『大丈夫っすか?』
声をかけたら反応するが、目は虚ろで1人じゃ歩けないっぽい。
戻って友達とユリさんに報告したんだが、ユリさんも普通に酔ってる。
Fさんがいない事を良い事に、周りがユリさんに酒を飲ませまくってたらしくて。
仕方なく友人と二人でFさんを運び、店の人に言って奥の小部屋に押し込んでおいた。

金曜日だったが終電までには帰る人がポロポロ出始め、俺も帰ろうかなと思い始めてた。
そこに主役の先輩がやってきて、Fさんがいないと言い出した。
小部屋に押し込んだ俺と友達以外は知らないので、それは当たり前の話。
説明したら介抱してやってくれとか言い出し、半強制的に3次会へ連れて行かれた。
もうその時にはユリさんもデキ上がってて、Fさんの事なんて眼中にない。
そんな泥酔カップルは当然のように途中で潰れちゃいました。
まさか・・・と思っていたが、主役に『頼むから送って行ってくれないか』と頼まれた俺。
全然知らない人だし家すら分からないのに?と反抗したが、頼むよぉ~~と押し切られた。

Fさんの免許証を頼りにタクシーで自宅へ行くと、溜息が出るような高級マンションに到着。
低層で1フロアーが広いマンションで、Fさんは3階にお住まいらしい。
ロビーにFさんを置いて、まずはユリさんを部屋に送った。
ついでFさんを運ぶと、寝室に入れたはずのユリさんがトイレでグッタリしてる。
少々肥満気味のFさんが重たくて、俺はベッドに投げる様にして突き飛ばしておいた。
『飲み物もらってイイっすか?』
一応確認は取って、広過ぎるリビングで一服。
30畳ぐらいあるリビングに広いキッチン。
勝手に海外の炭酸水を冷蔵庫から拝借して、少しの間リッチな気分に浸ってた。

つづく

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