リビングでお茶を飲んでいると、しばらくして先生が降りてきた。
表情はドヨーンとした感じ。
親が笑顔で「お疲れ様」とか言っても、完全に作り笑顔だったし。
表情がマジで凍りついてるって感じかなぁ。
休憩が終わって部屋に戻ると、いきなり先生が言ってきた。
「お願いだから電話で説明してくれないかな?」
「何がですか?」
「さっきの電話なんだけど」
「イヤですよ。すげぇ~怒鳴ってたし」
「家庭教師なんだって言ってくれるだけで良いから」
「いやいや、怖いからイヤですよ。先生が言えばイイじゃん」
「言っても聞いてくれないから頼んでるの、ねっ?お願い」
「電話の人は先生の彼氏?」
「そう、普通の大学生だから怖くないよ、ね?お願い!」
「でもなぁ~。俺に何にもメリットないし」
「今度何かプレゼントするから。お願い!」
「別にプレゼントとかはいらないけど。まぁ~いいか、電話に出ますよ」
先生が電話をすると、相手は速攻で出た。
そんで一発目からまた怒鳴ってる状態。
そんな状態でとりあえず電話に出てみた。
「あの~先生に家庭教師してもらってる者ですが・・」
「あぁ~マサヤじゃねぇーの?」
「違いますよ、俺中3ですし」
「ホントかよ?」
「ホントですよ、じゃ電話変わりますよ」
「待て待て、お前携帯持ってるだろ?番号教えてみ?」
「はぁ~イイ~ですけど」
携帯番号を教えたら、今度はそっちにかけてきた。
「これでウソだったら逃げれねーんだからな!」
そう言ってたけど、嘘でも何でもないから「はいはい」言っておいた。
その後ちょっと先生が電話してたけど、話が丸くおさまったみたい。
「本当にありがとう。疑いもなくなったみたい、ありがとね」
いつもとは違って、やたら低姿勢な先生。
ちょっと可愛いっぽい雰囲気を醸し出していた。
「別に良いですよ、良かったですね」
何事も無かったかのように勉強が始まったが、以前とは違ってやたら優しい先生になってた。
3日後の金曜日、いつも通り家庭教師が来て勉強タイム。
窓は開けていたが、先生は上着を着たまま。
「寒いなら窓閉めましょうか?」
「ううん、大丈夫」
変に思ったがそのまま続行。
しばらくして先生の顔を見ると、薄ら汗をかいている。
「暑いならクーラー入れましょうか?」
「うんん・・・気にしないで良いよ、大丈夫だから」
「だって汗かいてますよ、上着脱げないならクーラーつけますけど」
「う~ん・・大丈夫。上着脱ぐから」
なんだ?コイツはと思ったが、脱いだ時理由が分かった。
白いノースリーブで、胸元がザックリ開いているシャツだったから。
胸の谷間がばっちり見えるし、前に屈むとブラまで丸見えだったし。
教えてもらってる時も、気になってチラチラ見てしまう。
横に並んで座ってるから、モロに見える。
「なに?先生はこれからデートなの?」
「えっ?まぁ~そういうこと」
「デートの時はいつもそんな露出度の高めな服なの?」
「う~ん・・・そうかなぁ~・・・」
「だって下着まで見えてるよ?大丈夫なの?」
「ホントに?やっぱり上着着るね・・」
「いや・・良いんだけど。それが彼氏の好みなんだ?」
「もう良いから勉強しなさい」
つづく
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