折角のクリスマス連休なのに予定もないので暇潰しに書いてみます。
忘れもしない去年の12月6日、仏滅の日、彼女にフラれた。
大学4年からの付き合いで、特に波乱もなく7年も付き合ってた。
ぶっちゃけ結婚も考えてた。
日曜日だったから会う予定だったが、朝「具合が悪い」とドタキャン。
そして夜に「具合どう?」と電話した俺に言いやがった。
「なんか違う気がして・・・」だと。
細かく書いていくと今でも気持ちが萎えるので簡潔にまとめると・・・
俺との付き合いで何かしっくりこない気持ちが昔からある。
このまま結婚とかしたら後悔しそう。
情とかに流されて今まで付き合ってきた気がする。
だから30歳目前の今、全てをリセットしてみたい。
こんな感じ。
ハッキリと「好きじゃなくなった」とか言われてないので、釈然としなかった。
もしかしたらまた連絡を取り合って復縁するかも・・・とか勝手に思ってた。
だって7年の付き合いだからさ、いて当たり前っていうか、そんな存在だったし。
だけどそんな俺の甘えたガキンチョの考えは粉砕された。
祝日だった23日、突然の仕事で駆り出されてた。
仕事が片付いて同僚たちと食事していた。
仕事相手もいたので、ちょっと洒落た日本料理を出す小料理屋に行った。
そこで元カノと遭遇した。
奥にあった個室にいたみたい。
先に会計を・・・と向かったレジで、男の腕に抱き着く元カノと遭遇。
初めはさ、元カノだって気が付かなかったんだよね、酒も入ってたし。
2mほど離れて会計待ちしてたわけよ。
「えぇ~今日からぁ?w」
「27日まで連泊ぅ?w」
「そんな着替え持ってきてないよぉw」
超絶に甘ったるい口調でクリスマスの予定を喋ってた。
明日明後日と平日なのに、この2人は連泊するのか。
羨ましい限りだなと思って普通に並んでた。
でも会計中に横顔が見え、息が止まりそうになった瞬間、元カノが振り向いて目が合い、時間が止まった気がした。
それは元カノも同じだったみたい。
男に「どうした?」と声を掛けられるまで見つめ合ってたからね。
思わず男の声に反応した俺は横を向いた。
同時に元カノも腕に抱き付いていた腕を解き、何でもないと答えていた。
その後はぎこちない会話が聞こえつつ、目も合わす事無く店から出ていった。
文字にするとこんな感じだが、あの時のショックは未だに忘れられない。
俺にはあんな口調&態度なんで見せた事がない元カノ。
7年の付き合いで何も知らなかったんだと悟った瞬間だった。
2回も領収書の宛名の漢字を間違えるほど動揺してたしねw
いつも書いてる漢字なのにさ。
さてさて本題に入っていきますよw
次の日は平日だったので、放心状態のまま過ごしてた。
ただ運良く忙しかったから、何も考えずに済んだのは嬉しい誤算だったな。
んでヘトヘトになって帰ったのが終電ギリギリ。
最寄りのコンビニに寄ってマンションへと向かっていると、前に二組のカップルが腕を組んで楽しそうに歩いてた。
追い抜けない微妙な距離感。
嫌だなぁ~と思い、少し遠回りになるが小道に入って迂回した。
そこはチャリも入ってこないような小道。
外灯は玄関前の電気ぐらいで真っ暗に近い。
そんな道で赤い物体が見えてきた。
遠目からはゴミかと思っていたが、近くに来て人間だと分かった。
赤いのはサンタの衣装だった。
思わず立ち止まり、よく観察してみた。
やっとそれがサンタのコスプレをした女の子だと分かった。
正座をしたまま前に上体を倒し、おでこを地面につけるような、そんな体勢。
「大丈夫ですか?」
声をかけると体が動いた。
まるでホラー映画みたいに髪が顔をバサァーっと覆ってる。
「救急車呼びましょうか?立てます?」
「はぁ~い♪立てますよぉ~~ちょ~余裕ですよぉ~~♪」
口調が妙に明るい。
突然顔を上げた彼女の顔が見えてきた。
おぉ~普通に可愛いぞ!とw
ゼクシィのCMに出てた吉岡里帆ってコに似てる。
彼女は泥酔してた。
一人じゃ立てないほどで、手を貸してあげも、一人じゃ立ってられない。
帰る途中だというので、とにかく大通りへ向かった。
でも暴れるわけですよ、泥酔してるから。
掴んでる腕を振り解こうとしたり、壁に激突したり、なぜか抱き付いてきたり。
しかもサンタの姿ですからね。
可愛いスカートのサンタコスじゃないんです。
昔からある男が着るようなスボンに黒いブーツのマジなサンタw
白ひげはなかったけどね。
でね、ふと思ったから聞いたんですわ。
「サンタの格好だけど帽子とか被ってないんだ?」ってね。
そしたら頭をガサガサっと触った後、ない!帽子がない!とw
来た道を引き返す彼女に付き合い、俺もまた戻った。
真っ暗だけど見つからないほど小さい物でもない。
でも無いわけです。
小道が終わって普通の裏路地になり、左右を見ても落ちてない。
そこで初めて聞いたのが「どこから来たの?」でした。
そしたら突然俺の顔を見て号泣w
まるで子供みたいに声を出して泣きながら抱き付いてきた。
コメント