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ホームレスが建てた小屋がヤリ部屋に@2P

もう随分前の話で、いろいろ時効だと思うんで書いてみます。
そのホームレスと初めて出会ったのは小4の真冬だった。
インフルエンザで学級閉鎖となり、元気だった俺は友達と河原で遊んでいた。
その日はとても寒く、川にも氷が張っていた。
でも上に乗ったら確実に割れるレベルの厚さだったが。
ダンボールを拾ってきて、それに座って土手を滑り降りる。
芝生まみれになって遊んでいた。

ふと橋の袂でこちらを眺めているホームレスの存在に気が付いた。
土手と橋の境目の所で腰掛け、布団のような物を羽織っていた。
家がない人だと分かり、あまり見ないようにしていた。

2時間ぐらい遊んだ頃だったかな。
友達が氷の上に乗って遊び出した。
そこは周りよりも分厚く、俺も乗ったが割れなかった場所。
でも俺は小さく華奢な身体だったが、その友達は違った。
案の定、氷は割れた。
岸から2~3メートルぐらい離れた所で割れて川に落ちた。
胸ほどの深さだったが友達はパニックになっていた。
助けに行こうにも行けない。
氷の上に上がれ!と皆で叫んだが、寒さもありバシャバシャするだけ。

そこにさっきのホームレスがやって来た。
いつの間にか茶色く変色した下着姿になっていた。
オッチャンは迷わず氷の上に乗った。
その瞬間、バシャンと割れた。
でもそのまま氷を割りながら進んだ。
友達に辿り着くとオッチャンは友達を肩に担いだ。
そしてそのまま戻ってきた。

友達はオッチャンの羽織っていた布団に包まっていた。
急いでオッチャンは焚き火を始めた。
そのお陰で友達もオッチャンも大事には至らなかった。
その日の夜、親達がオッチャンにお礼をしに行っていた。
謝礼は受け取ってくれないので、食材や布団などを渡したらしい。
よく分からないけど、一応廃品回収みたいなバイトはしているという話だった。

俺達は河原に遊びに行くと、決まってこのオッチャンとお喋りをした。
あの頃の俺たちからすると博学で、いろんな話をしてくれた。
今にして思えば、あのオッチャンはアスペだったんじゃないかと思う。
人とのコミュニケーションが苦手で、協調性もないタイプだった。
自分の身なりにも興味がなく、他人の目もあまり気にしていない。
不思議なオッチャンだな~っていう印象だった。
実は何度か算数の宿題のお手伝いをしてもらった事もあったw
それぐらいの距離感で俺達は接していた。

中学生になってもオッチャンは相変わらず。
地元でも悪い評判は聞かなくて、変わった人という評価だった。
ただ1つだけ大きく変わった事があった。
コツコツと作ったらしいが、なんと河原に勝手に家を建築していたw
河原と言っても、その場所には誰も寄り付かないエリア。
よくTVとかの特集でやってたりするでしょ?
あんな感じ。

周囲が田畑に囲まれたエリアなので土手にもひと気がない。
土手の上から見ると雑木林に囲まれ、不気味だから中に入る人もいない。
何本か大きな木もあるが、多くは2~3メートルほどの木々。
まさかその中に家を作る人がいるとは誰も思っていなかったと思う。

中2の夏だったかな、ある日オッチャンが教えてくれた。
やっと出来上がりそうだと。
それまでずっと秘密にしてきたという。
嬉しくて誰かに喋りたかったみたい。

「誰にも言わないなら見せてやるぞ」

そう言われ、俺と更に2人の友達の4人で家に向かった。
一度川の方へ出て、コンクリートブロックの上を歩く。
そこから細い道に入り、まるで迷路のような道を進む。
どうやら土手の上から見えないように作られたらしい。
最終的に行き着いた場所を見て目を疑った。
そこには自給自足できそうな畑があり、足元も綺麗に踏み固められている。
そして何よりオッチャン1人で作ったとは思えない小屋が建っていた。

名称が分からないが、玄関の前に壁はないけど屋根付きのスペースが有る。
そこにはテーブルと椅子があり、バーベキューとかやったら楽しそう。
その奥に玄関があったが、さすがにドアはベニアの薄っぺらい板だった。
部屋の中は普通の家だった。
6畳ぐらいの部屋が2つ。
手前をリビングにしているようで、テレビまで置いてあった。
奥は寝室になっていて、ベッドと荷物が整理されて置いてあった。
まるで子供の頃に夢描いていた「基地」のようだった。
ちなみにだが、電気は発電機を使っていた。
ご飯は外の部屋で炭火やガスコンロを使っていたっぽい。

ここで過ごすオッチャンは酒を軽く飲むせいか上機嫌だった。
俺達は毎日のように学校帰りに顔を出し、エロ本見たりして遊んだ。
初めて無修正のAVを見たのもその家だった。
どこかで拾ってきたのか、DVDとかじゃなくてVHSだった。
ビデオデッキをオッチャンが修理し、念願のビデオを見た日は最高だったw
俺達は中学生だったこともあり全員が童貞。
オッチャンもここ15年ぐらい経験無し。
だからかのか、俺たち以上にオッチャンは楽しそうだった。

ヤバい、思い出が次々に出てきて終わらなくなるw
ちょっと話を一気に勧めます。

高校生になり、俺は1人でもオッチャンのとこに顔を出す事が多くなった。
よく来ていた友達2人は遠くの学校に通学していたから。
ちなみに俺は地元のアホ学校w
学校帰りにチャリでオッチャンのとこに行ったりしてた。
バイトをしたりしてたから、ちょっとした差し入れとか持っていったりね。

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