次の日の夜、彼女と電話をしている時何気なく聞いてみました。
するとやっぱり水曜日は予定があると言ってきたんです。
友達の誕生日会があるから、帰りは終電になるかもって。
まさかまさか・・・とパニくってしまいました。
月曜日になりAから電話があって、神妙な声でこんな事を言われたんです。
「この前の事気になってたんだけどさ・・・まーくんて近所だよな?」
近い所に住んでいる方が声が大きくてクリアーなので、多分そうなんだろうってなりました。
「マサオミって確か近所じゃね?今になって思うとあの声ってマサオミのような気が・・・」
あぁ・・・と脳天から突きぬけるほどの衝撃を受けました。
そうなんです、ミサに気を取られてばかりいたけど、まーくんと呼ばれていた男の喋り方って聞いが事があるような気がするんです。
Aも同じように思っていたらしく、気になって電話してきたようでした。
Aといろいろと相談しました。
もし彼女がマサオミの家にいるなら、水曜日に行ってみたら?と。
いなかったら後々面倒なのでAも一緒に行ってやるというんです。
悩みましたがAのバックアップもあり、水曜日の夜にマサオミの家に行く事にしました。
22時ごろAがうちにやってきて、僕は彼女に電話しました。
電話に出なかった彼女は数分後に外から電話をしてきました。
「まだ帰れそうもないからぁ~」と何となくご機嫌な感じで。
23時半頃、僕とAは歩いて3つ隣のアパートへ行きました。
マサオミの住む2階の奥へ行き、インターフォンを鳴らしました。
窓からは明かりが漏れていたのに、2回鳴らしても反応がありません。
「俺だけど~マサオミいる?」
Aがわざと郵便受けの蓋を開けて中に声を掛けました。
するとガタンガタンと音が鳴り、ちょっと待っててぇ~と声がしました。
扉が開いて僕がいるのを見たマサオミは、まるでお化けでも見るかのような顔をしていました。
「遊びに来たから一緒に呑もうかと思ってさ」
「あっ・・・今友達来てるからダメだわ・・ゴメン・・」
「イイじゃんイイじゃん、呑もうぜぇ~」とAが強引に部屋に上がろうとしました。
「ちょっと待てって!何入って来てんだよ!待てよ!」
マサオミは必死でAを掴んで食い止めようとしていました。
もうこの時、さっきのマサオミの顔を見てからですが、中にはミサがいると僕は思っていました。
だから玄関先で2人の事をただ茫然と見てたんです。
「ミサちゃんいるんだろ?出てこいよ!おい!マサオミ!テメェー何してんのか分かったんのか?」
掴まれたAは突然怒り出し、マサオミを押しながら奥へと入って行きました。
後でAに聞いた話ですが、奥の扉を開けたら、ミサは端っこに顔面蒼白で突っ立っていたらしいです。
ミサを発見してからAは振り返り、何も言わずいきなりマサオミを殴りました。
そこからは僕が止めに入るまで修羅場でした。
1回だけミサと目が合いましたが、僕は何も言わずにAを連れて帰りました。
Aはなぜか「興奮しちゃってゴメンな」と謝っていましたが、僕の代わりにしてくれた事なので嬉しく思いました。
その後はマサオミともミサとも会ってもいないし連絡もしていません。
友達の彼女を寝取る友人も最悪ですが、そいつに抱かれる女も最悪ですよね。
今となってはもう笑える昔話ですが、当時は3年以上引きずってました。
ちなみに今はアナログ電波使って無いみたいなんで、あまり聞けないらしいですよ。
あの日以来、受信機捨てちゃったので今はどうなってるのか分かりません。
終わり
(寝取られ系とは違った内容ですが、寝取られたって事なので同じカテゴリです)
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