この時期になると絶対思い出す地獄の記憶。当時29歳だった俺は4つ年下の彼女がいた。出会いは合コンで、付き合うまでに1年半ぐらい頑張った。別れたばかりの元カレを忘れられず・・・ってのが理由。30手前だったから、ぶっちゃけ結婚も意識して付き合ってた。彼女もなんとなくそんな雰囲気だった。
なのに付き合い始めて半年後に急な転勤。なんなら彼女も・・・・と思ったが、さすがにムリそうだったので遠距離恋愛で頑張る道を選んだ。スカイプとかあったし月に1回は会ってたから、そこまで遠距離って感じもしていなかった。なんなら生活が逆に充実していってた気がする。
めっちゃ多忙でね、早朝から深夜までめちゃめちゃ働いてた。そのぶん稼ぎもグングン上がっていくし、結婚後の資金としてちょうどイイ、そう思ってたんです。
転勤して1年半が経過したクリスマス。前年度はイブも仕事だった事もあり、ちょっとサプライズを考えてた。彼女には「ごめん、今年も仕事だわ」と伝えておいた。まぁ彼女は「そう思ってた」という冷めた反応だったから、内心うきうきだった。
俺のマンションもそうなんだけど、お互いに合鍵を持ってるんです。俺は既に結婚を意識してたので、なんだったら同棲してもイイよってノリ。彼女は実家が遠いので、何かあったら俺が・・・ってノリ。だからそれまで1度も使ったことなどなかった。
イブの夕方過ぎの18時半頃、彼女のマンションに到着した。ラインで探りを入れてみると、仕事で帰りは遅くなりそうだという。しょ~がね~なぁ~と思い駅前のファミレスで時間を潰した。さすがに21時過ぎまで頑張ったが耐え切れなくなり彼女宅へ。
彼女はまだ帰宅前。そして俺はこっそり忍び込み、靴を手に置くの部屋へ。ずっと考えた結果、単純にロフトで待機することにした。クローゼットだと狭いし途中で限界になりそうだったからね。広めの部屋でロフトはリアルに物置小屋と化している。
そんなロフトで待機し始めて5分もしないうちに彼女が帰宅した。めっちゃ焦った。だってそのちょっと前にラインで探り入れたら「まだ終わらなそう(涙)」って帰ってきてたから。まさか泥棒??って緊張感が走ったら、すぐに彼女の声が聞こえてきて安堵した。
でもまたすぐに違う緊張感が。まだ終わらないと言っていたのは嘘?彼女の笑い声と共に低い声も?誰かと一緒?まさか男?なんだ?どういうことだ??と10秒ぐらいの間でパニック。
ここから地獄の扉が開いていった。
玄関から続く短い廊下、そこから部屋に入ってこない。思わず顔を出して耳を澄ませた。小さな声は聞こえるが聞き取れない。1分2分と時間が過ぎていく。ぜんぜん入ってこないから、何が起きてるのか分からなかった。帰宅してすぐにシャワーなんて浴びないだろうし、浴びてたら音が聞こえるし。
そうこうしているうちに突然の声。「んあぁっ!だめっんっ!」明らかに彼女の声で、しかもどう考えてもエロい声だった。そしてそれは何度も何度も聞こえてきた。「いやっんっ!だめってばっ!待ってっ!ここじゃダメッ!ねぇっ、まってってばっんっ!!」パンパン打ち付ける音まで聞こえてきた。
時間が止まった気がした。明らかに彼女が玄関入ってすぐのところでセックスをしている。しかも俺とのセックスとは全く違う卑猥な喘ぎ方をしまくっていた。ホントに彼女なのか?そう疑いたくなるほど別人のような喘ぎ声だった。俺との時なんて我慢するような喘ぎ声ばかりだし。
呆然とした時間がどのくらい続いたのかは分からない。静かになったなと思ったら、扉の開く音が聞こえてきた。心臓が飛び出そうになった。スッと身を引き奥へと移動した。
「ぬちゃっ・・くちゃっ・・・くちゅっ・・・」そんな粘着系の音が響く。どう考えてもキスしてる。彼女はところどころで「はぁぁぅぅ」とか声漏らしてるし。気が狂いそうになったが、まだそれは序の口だった。
「早く綺麗にしてくれよ」「えぇぇ~~w」「自分のマン汁だろw」「凄いんだけどw」
その後じゅぽじゅぽ音が聞こえてきた。信じられなかった。だって俺とのセックスはまずゴムありき。結婚を本気で考えているからこその責任感。なのに聞こえてくる会話からはゴムの存在は無し。もしかしたらゴムをしたままフェラチオしてたのかもしれないが、そんな状況とは思えなかった。
というか、挿れた後のチンコを彼女が舐めてるなんてね、俺には絶対ムリだといってた行為。それを笑いながら咥えてるし、舌先でカリ首まで舐めてるっぽい会話をしてる。付着していたマン汁を綺麗に舐め取り、それを口に含んだままキスをしてる。「マン汁の味がするw」と男も笑ってた。
ドサドサ、バサバサと荷物や服を置くような音。直後にはベッドのきしむ音と、キスをするような音。恐る恐る覗いて見ると、ベッドの上でちょうど服を脱がされている彼女が見えた。
掛け布団で口を押さえながら喘ぎ声を押し殺している彼女。手マンされて腰を浮かせてる彼女。俺とは比較にならないほど長い時間のフェラチオをする彼女。もう別人としか思えなかった。
ちょうどロフトから見ると、こちらに脚を向けた形の縦向きになっているベッド。騎乗位で信じられないような腰をグラインドさせる彼女を見て涙が溢れてきた。俺との騎乗位では「恥ずかしい」とか「わかんないよ」と言ってほとんど動いてくれなかったのに。目の前で彼女はAV並みに腰を振りまくってた。
男のうながされたとはいえ、彼女の口から「おちんち」や「おまんこ」という言葉を聞く日が来るとは思わなかった。腰を振りまくる彼女が「おまんこ気持ちイイの」なんていうんだもん。
そしてバック。背中を反らすような四つん這いの体勢で激しく突き上げられまくっていた。そして何度も何度も絶頂へ。演技だろ?って思うぐらいイキまくってた。「お願いっ!もうだめっ!イッちゃぅからもうむりっ!」それでもパンパン腰を打ちつける音が。その後も同じことの繰り返し。「イッたから」と連呼しながらまた「いくっっ!!!」と絶頂に達する。
早く終わってくれ・・・・ロフトの奥で体育座りの俺。そんな俺に追い打ちが。
「ねぇ~そろそろヤバいんだけど」「彼氏?」「うん、さすがに遅くなり過ぎだから」
時計を見ると23時を回っていた。9時半ごろからのセックス、あっという間の1時間半。
直後に彼女からラインが届いた。音を消してるスマホを見ると「もうちょっとで帰るよ(ハート)」というメッセージが。溜め息のあとに「帰ったら教えてね」と返信。すると速攻で「はーい」というメッセージと共にキス顔のスタンプが送られてきた。
そんなやり取りの最中も、彼女は男とイチャイチャ。ここでまた衝撃的な会話が聞こえてきた。
「奥さん大丈夫?」「余裕よゆうw」
不倫してたんです、彼女。
その男、シャワーも浴びずに帰っていきました。しかも帰るって言いながら「もうちょっと」とか言ってフェラチオの要求。それに彼女も「えぇぇ~~w」と言いながら応えてた。そして名残惜しそうに帰っていったあと、彼女はシャワーを浴び始めた。
今しかないと思い、静かに部屋を出た俺。そしてそのまま駅へと向かい、歩きながら「疲れたからもう寝る」ってラインしておいた。彼女とはそれっきり。「ねー何かあったの?」とか初めの頃は俺を心配するような内容だったが、ある頃から「シカトするなんて最悪なんだけど」と怒り系に。
彼女の友達に会った事が無かったと、その後気が付いた。出会った時の合コンも、人数合わせで同僚から誘われたって言ってた。その同僚の話も全く聞かなかったし、なんか闇を感じるよね。というわけでその後の事は全く知らない。繋がってる人が皆無だから。俺の事も多分知らないと思うし。
それにしても・・・・って記憶ですわ。別に吹っ切れていないとかじゃないけど、未だに変な感情だけが尾を引いてるんです。しかもあの件以来、好きにすらなれなくなってるし。どうせなら寝取られ好きに変態だったらどれだけ幸せかって思うぐらいですわw
ネットでよくありがちと思っていたけど、まさか自分が・・・とは。サプライズは危険ですw
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