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クリスマスの浮気①

二年前、僕には真面目に付き合っていた彼女がいました。
社会人になってから合コンで知り合いました。
僕が1人暮らしだったので、いつも週末になると泊まりにきていました。
平日は忙しくて、なかなか遊ぶ事が出来なかったからです。

彼女はあるデパートに入っているショップの店員でした。
だから平日休みだったんです。
お互いに休みという日は滅多にありませんでした。

二年前のクリスマスもお互いに都合が合わなくて、夜に電話をするだけ。
元旦だけは彼女も休みだったのですが、僕がインフルエンザになって遊べなかったんです。
12月に会ったのは1回だけ。
そして次に会えたのは1月の下旬でした。
それでも毎日電話はしていたので、彼女の浮気には全く気が付かなかったんです。

インフルエンザも治って、1月の下旬になった時、彼女はかなり落ち込んでいました。
電話でもちょっと前から変だったので、どうしたのか?といつも聞いていたんです。
いつも疲れているだけだっていっていました。

「どうしたの?最近元気ないけど」

「うん・・忙しくてね」

「なにかあるんだったら言えよ?マジで変だぞ」

せっかくお互いに休みだったのですが、買い物して夕食をとって、そのまま彼女は帰って行きました。
そして2月になってから、いきなり衝撃的な告白をされたんです。

1月に会った次の週末、彼女はいつも通り部屋に来ました。
そして土曜日の夜に彼女の手料理を食べ終えてお酒を飲んでいる時

「赤ちゃんデキちゃったみたなの・・・」

「えっ??マジで?」

「うん・・・」

頭が真っ白になりました。
まだ結婚するとか考えてもいませんでしたから。
それでも彼女が大好きでしたし、覚悟を決めようかと思ったんです。

「分かった。それで、何ヶ月目なの?」

「6週だって言われたんだ」

「へぇ~そんな細かく分かるんだ?」

「はっきりしないけど、多分そのぐらいって言われたの」

その時、ふと思ったんです。
6週間前って、ちょうどクリスマスあたりじゃないかって。
思わず指を折って数えていきました。
するとやっぱりおかしいんです。

「ちょっと・・おかしいぞ?だって俺と最後にしたのって12月初旬だったよな?」

「・・・」

「生理だって言うから、その日からしてないし」

「・・・」

「だったら6週なわけないじゃん。おかしくない?」

「・・・」

「えっ?何黙ってんの?なに?えっ???もしかして俺の子じゃないの?」

「・・・」

「ちょっと待てよ。マジで?お前浮気してたの?」

ショックで頭はパニくるし、言葉が出てきませんでした。
うなだれていると、ようやく彼女が泣きながら喋り出しました。

「うちの店の人と・・・」

つづく。

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