ぶっちゃけもうこの時点では、この音声がAVとかの創り物って感じがしてた。
声は確かに彼女なんだけど、リアリティーが無さ過ぎって言うか。
彼女の喘ぎ狂った声を聞いた事すらなかったし、イキまくるなんて想像出来ないし。
でも音声からは数分ごとに昇天しまくるアイの声が聞こえてた。
途中から「死んじゃう」とかも言ってた。
アイの絶叫をの中、突然マサの携帯が鳴った。
数秒後に「もしもし?」と声がし、どうやらユミと喋ってるっぽい。
「なんだって?」
「あと1時間ぐらいで帰るって」
「じゃヤバいじゃん」
「大丈夫だよ、まだ俺イッてないし」
「ダメだよ、バレちゃうよ」
「大丈夫大丈夫」
「だめっ、んあぁっ・・」
結局電話を切って1分もしないうちからアイの喘ぎ声。
しかも今度はマサがイこうとしてるのか、腰を振る音がハンパじゃなく聞こえた。
アイの喘ぎ声は次第に途切れ途切れになり、途中からは呻き声っぽくなってた。
遅漏だと言っていただけあって、その後10分近くは休みなくパンパン聞こえてた。
「どこに出す?」
「中はダメだよ」
「口は?」
「やだぁ」
「じゃ~中?」
「だめぇ」
「口でイイ?」
「んっ・・・」
キスし始めたらしく、アイの途切れ途切れの喘ぎ声が聞こえてた。
最後はAVみたいに「イクよ、イクよ」とマサが言い、あぁ・・あぁ・・・とキモい声。
ジュルッジュルッと聞こえてたので、しっかり口でキャッチしてたっぽい。
「ヤバかった?」
「死ぬかと思った」
「彼氏よりイイ?」
「知らない」
「俺はユミより良かったよ」
「ばかぁ」
チュッチュとキスする音が聞こえる中のピロトーク。
「時間無いから2人でシャワー浴びようよ」
マサの提案にアイもノリ、そのまま風呂場へ行ったみたい。
シャワーの音と、キャッキャとはしゃぐ声が遠くで聞こえてた。
数分で出てきたマサは「あ、俺、どう?じゃ俺そっちに行くよ、うん、うん、じゃーね」とユミに電話してたっぽい。
出てきたアイに「やっぱ行くわ」と言ってた。
「ここにアイツきたらなんかバレそうだし」とも。
ガサガサ音が聞こえる中、時々クチュッという音。
もう明らかにキスしてるっていう音が何度も聞こえてた。
「また会いたいな」
「ダメでしょ!」
「イイじゃん、時々でイイから?ね?」
「だめぇ~んっっ・・・・」
「絶対バレないようにするから」
「もぉ~~んっんっっ・・・・」
玄関の扉が閉まる音が聞こえてからは、ドライヤーとTVの音だけ。
そこに俺からの電話があり、切ってスグにTVの音が消えた。
俺が帰ってきた時にアイが寝てたのは、多分セクロスし始めてらバレるからだろうね。
何も知らないあの時の俺が、もう寝てんの?あれ?起きろよ~とか言っててアホみたい。
全部聞き終わったのはもう早朝だった。
意識が朦朧としてたけど、そのまま用意していつもより早めに出勤した。
独りで部屋にいるより良かったし。
毎朝くるアイからのメールはシカトした。
昼に「どうしたの?寝坊した?」とかメールきたけど、それもシカトした。
夜家に帰って、何度も何度もあの音源を聞いた。
アイから電話が掛って来たけど、具合悪いと言って即切りした。
もうその時にはどうでも良くなってた。
次の日の朝、アイに「今夜会いたい」と連絡し、ICレコーダー持参で会った。
待ち合わせの駅で会ってすぐに「これあげるから」と渡して、そのまま無言で駅に行った。
アイは「なに?えっ?なんなの?ちょっと!」とか言ってた。
でも追いかけて来なかったから、途中で直感したんだろうね。
その日以降、アイからは連絡なし。
俺の精神状態はかなり不安定になって、こりゃうつ病になったかもと思った。
鬱とか自分は絶対ならないと思ってたんだけどねぇ。
それでも瞬間的な鬱?みたいな感じで、1週間ぐらいしたら割と平気になった。
悶々とした感じは抜けなかったけど、やっと今になってかなりスッキリしてる。
少し残ってる感情があったから、どこかで「書くと落ち着く」ってのを思い出したんだ。
そこでここに書いてみようって思って書き込んでみました。
いくら俺が下手だったとはいえ、彼女があんなに尻軽だったとはねぇ。
何も知らずにそのまま付き合っていくより、早めに分かって良かったかもって今では思う。
でもとりあえずしばらくは彼女とか怖くて作れないかもw
やっぱり書いててかなりスッキリしました。
自己満な投下でしたが、最後まで読んでくれた皆さん、有難う御座いました。
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