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寝取られた女と寝取った男③

とりあず支店長をリビングに運びました。
ソファーに座らせると、案の定そのまま横になってイビキをかき始めました。
そして私はお言葉に甘えて、着替えをしました。
しかしその着替えが・・・小さいんです。

「ちょっと待ってて下さいね・・・」

ちょっと笑いながら、奥さんは部屋を出ていきました。
支店長の洋服では、私には全く合わなかったのです。

「これなら大丈夫かしら?」

そういって手渡されたのは、なんと奥さんのスエットだったんです。
奥さんにしてみたら大きめのスエットでしたが、私にはピッタリなサイズ。
とりあえず着替えさせてもらい、リビングでお茶をもらいました。
その時気が付いたのですが、ちょっと奥さんのホホが赤かったんです。

「もしかしてお酒飲んでました?」

「そうなの。どうせうちの人も遅いかと思って、さっきからちょっとね」

「そのタイミングにスミマセンでした。良かった飲んで下さい、私は平気ですから」

「そうね、主人も帰ってきた事だし・・・」

そう言って奥からワインを持ってきました。
私は既に飲んでいたので、丁重にお断りして1人で飲んでもらいました。
横では支店長がイビキをかいて寝ています。
一度寝ると、相当な事がない限り起きないと言っていました。
バイタリティー溢れる昼間の元気は、この睡眠からくるんでしょうね。

外でも接待、家に送っても接待。
そんな感じで、奥さんの話し相手になりました。
子供もいなくて、暇すぎる生活を送っているようです。

「買い物か習い事以外は、ずっと家にいるから・・・」

お酒を飲みに従い、会話のほとんどが愚痴に代わります。
主人の帰りがいつも午前様だとか
週末になっても家にいないとか
帰って来ても、いつも酔っ払っててとか。
正直、参ったなぁ~と思っていました。

「そうそう、良かったら主人を上まで運んで下さらないかしら?」

「そうですね。このままじゃ風邪ひいちゃいますよね」

「アタシ1人では無理ですもん。寝室までお願いできる?」

「イイですよ、お連れします」

私は支店長の腕を肩にまわして立たせようとしました。
しかし脱力している支店長は、結構な重さです。
ですから両側から二人で運ぶ事にしました。
うぅ~ん・・・むにゃにゃ・・・と戯言いっている支店長。
階段をのぼり寝室に入るまで、かなり大変でした。

寝室に入ってみてびっくりです。
15畳ほどの洋室。真ん中あたりに置かれている大きなベッド。
天井には大きな窓があり、夜空が見えます。
さすがだな・・・と思いながら、やっとの思いでベッドに運びました。
この時、私でもヤバかったのですから、奥さんは相当だったと思います。
ベッドに支店長を座らせようとした時、奥さんが踏ん張れずに3人で倒れてしまいました。
後ろ向きに倒れそうになり、踏ん張ったが結局倒れてしまった状態。
私は支店長と奥さんの上に、そのまま倒れこんでしまったのです。

気が付くと私の顔は、奥さんの胸の上にありました。
ブラをつけていない柔らかさが顔に伝わってきます。
思いっきり顔で胸を押し潰している体勢です。

「うわっ!失礼しました、大丈夫ですか?!」

私はそう言いながら飛び起きたのですが、焦り過ぎて今度は私自身が後ろに倒れてしまったんです。
ベッドの高さは40cmほど。
その高さから床に落ちました。
腰を打ち、続いて後頭部を打ちました。

「イテテテテ・・・」

もう大慌てです。
奥さんが走り寄って来て、私を起こしてくれました。

「はっはっ・・・大丈夫ですか?」

ちょっと笑いながらの奥さん。
その顔を見て私も大笑いしてしまいました。
多分この瞬間から、お互いに壁がなくなったんだと思います。
ちょっと親しみやすい上司の奥さんという感じです。

つづく。

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