2年間付き合っていた若菜という女がいた。
出会いは大学2年の6月。
その後の夏休みにかけて男女数人で遊びに行きながら仲良くなった。
俺が一人暮らしだった事もあり、付き合い出してスグ半同棲状態に突入。
若菜の実家は、路線こそ違うがチャリで30分ほどの地域にあった。
だから荷物とか気にする事もなく、週の半分以上はウチにお泊りだった。
1年ぐらい電気を消してくれと言われてた。
恥ずかしいからと。
真っ暗闇でもなかったので、目が慣れれば特に問題もない。
見事に実った巨乳に贅肉のないお腹周りはグラビアアイドル並だった。
お風呂とかでは全裸を見せてくれるからね。
でもセックス中の感じてる顔を見られたくないらしい。
とは言っても1年以上も経つと、普通に明るい真っ昼間でもOKだったが。
破局のキッカケは4年の秋。
既に内定が出ていた俺は、貯め込んでいた貯金を散財していた。
毎週末、国内旅行で飛び回っていた。
本当は若菜と・・・と思っていたが、若菜は内定をもらえていなかった。
夏休みなんて九州と四国を3週間旅行した。
学校が始まった9月、1年の時に親しくしていた同級生達と飲む日があった。
まだ決まっていない人もいたので、ちょっと気を使う席になっていた。
だけど酒が入るとグダグダになり、何か分からないキッカケで口喧嘩が勃発。
それを周りが止めに入ると、そこに飛び火する始末。
それを見て白けていた俺にムカついたのか、ある1人が俺に暴言を吐きやがった。
若菜の事を「あんなヤリマン」呼ばわりしたのだ。
取っ組み合い状態になり、引き離されて羽交い締めに。
その後、店員に怒られて強制解散した。
その場にいた若菜とも親しい友達にいろいろ聞いてみた。
「どういう事なんだ?」と。
分からないからちょっと調べてみると約束してくれた。
そしてその数日後、衝撃的な事実を知る事となる。
俺が旅行しまくっていた週末、なんとヤリサーらしきモノに参加していた。
国内TOPランクの私大がやっているイベント系サークル。
でも女の子は他の学校から集まっていたらしい。
活動もほぼ飲みとか遊び系だけ。
調べてくれた友達がいうには「多分だけどヤリまくりだと思う」って言われた。
でもそんな事言われても納得するわけがない。
だからその学校へ行っている高校時代の友達に連絡してみた。
次の日には連絡が来て、ヤリまくりだと判明した。
別荘にしょっちゅう行っていて、デカい風呂で若菜1人に男5~6人とかざら。
夏なんて泊まりがけてヤリまくり。
卒業生とかも参加するから、ヘタすると50人以上とヤッてると言われた。
「えっ?あの女の彼氏?マジで?かわいそぉぉwwww」
そう言われたらしい。
証拠にと短いけど正常位でハメてる動画と、フェラ動画をもらった。
ベッドの上で全裸のまま男3人と笑顔でピース、全裸で楽しそうにベロチューしつつ後ろからオッパイ揉まれている写真もあった。
衝撃的だったのは、オマンコ丸出しの写真。
マンぐり返しの体勢で、男2人にオマンコを左右に広げられてた。
その時の若菜は恥ずかしいのか笑いながら顔を背けていた。
証拠を受け取った俺はそのまま若菜を部屋に呼び出した。
そして目の前に突き付けてやった。
興奮はしていたが、若菜に会うまでいろいろ妄想していた。
証拠を見て若菜が土下座シテ・・・とか、泣いて謝ってきて・・とかね。
でも俺の想像を遥かに超えていた。
「あぁ~~バレちゃった?」
しかも横を向いて吐き捨てるように、ですよ。
思わず俺は「えっ?!」と固まってしまった。
そんな俺を見ずに立ち上がると、そのまま帰っていった。
俺はただただ若菜の背中を無言で見守っていた。
帰り間際に吐き捨てるように言った言葉を今でも忘れない。
「はぁ~超めんどっ・・電話でイイじゃん・・・」
付き合ってきたこの2年ちょっと何だったのかと虚しくなった。
涙が出るとかは無かったが、虚無感に襲われた。
まるで全てが夢だったような、そんな気さえしていた。
人生で初めてあんな実感のない時間を過ごした。
今でもその日から4ヶ月弱の記憶は曖昧で、ほぼ「無」だった。
就職した俺は高みを目指す為に死に物狂いで頑張った。
その結果、ある企業に高待遇で引き抜かれた。
そしてそこで直属の上司である岩谷部長と出会う。
部長の性格は驚くほど最悪。
自分以外には興味なしで、優しさとか思いやりなんて持ち合わせていない。
だから部下からの信頼なんてゼロ。
だけど人脈が超絶に凄い。
そういう家柄の人なので、何かあって相談するとほぼ解決してくれる。
割り切って考えれば頼もしい上司でもある。
だから俺は公私混同せずにお付き合いをしていた。
まぁ~部署では俺だけだったが。
そんな部長とある時接待に行った。
接待の後、珍しく部長行き付けの会員制バーに誘われた。
そこで初めて部長に新しい彼女が出来たと知る。
49歳でバツイチ、2人の子供がいる部長に彼女が出来たと。
それはもう興味津々なので、俺もがっつり食いついた。
すると上機嫌の部長はスマホで写真を見せてきた。
その写真を見て凍りついた。
そう、そこには若菜が笑顔でピースしていたんです。
知り合いの会社で秘書のような仕事をしていた若菜と接待で出会ったという。
テキパキと動いて気の利く姿に一目惚れ。
遠慮無く指摘もしてくるし、説教までしてくる女は初めてだという。
「今まで俺に説教とかする女いなかったからなぁ~www」
嬉しそうに言う部長を見ながら、部長を上手に転がしている若菜が想像できる。
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