先週の金曜日の話です。
お得意さんとの飲みで終電に乗りました。
ギリギリの乗り換えだったから、一番後ろの車両に乗っちゃって。
最寄りの駅について、1人とぼとぼホームを歩いてた。
端にあるトイレの横を歩いてたら、入口の壁に女の子が一人座ってました。
一瞬人間じゃないと思って、かなり焦ったけど。
黒っぽいスーツ姿の女の人で、体育座りしたままジッとしてる。
一度は通り過ぎたけど、何となく戻ってみた。
どうせ終電だったから、駅員が見回りに来るだろうと思って。
「大丈夫ですか?」
とりあえず触れないようにして、屈んで声をかけてみた。
まったくの無反応。
だから今度は肩を指先でツンツンと叩きながら声をかけてみた。
「ふぅ~・・・・・うんうん・・・・・・」
「あ・・・いや・・・・もう電車終わってますよ?大丈夫ですか?」
「ふぅ~・・・・・・ぃじょう・・・・ぶ・・・で・・・はい・・・」
大丈夫ですって言ってるみたいだったけど、完全に呂律が回ってない。
しかもチラっとこっちを見たんだけど、なぜかニヤケ顔になってた。
このまま放置して駅員に知らせるか、駅員が来るまで待つかを悩んだ。
放置するのもどうかと思い、来るまで待機する事に。
5分経っても10分経っても来ない。
もしかして見回りはしないのかと焦ってきた。
「お姉さん、立てますか?ここ駅のホームですよ?」
無駄だとは思いつつ、再度チャレンジ。
すると突然俺の顔をパッと見て、ニヤァ~と笑顔になったんです。
「分ぁ~~かってるわよぉ~~・・・・か~え~り~ま~す~よぉ~~」
なんていうかな、凄い美人てわけじゃないんだけど、そそる顔って感じ。
派手な顔立ちだけど、そんなに化粧が濃くないみたいな。
俺の中で縁が無かったレベルの可愛さ(笑)
壁に手を付きながら立ち上がり、お姉さんは歩き出した。
歩き出したというか、俺の方に近寄ってきて、当然のように俺に掴まってきて。
俺の肩に腕を掛けながら歩き出したって感じで。
ちょっとどうして良いのか分からぬまま、そのままホームを歩いた。
ホーム中間にあるエスカレーターまで来て、乗せるのがまた一苦労。
無言で歩いてたくせに、エスカレーターの前まで来たら、うひっあはっ・・とか言って。
意味が分からないんだけど、エスカレーターに乗れなくて喜んでるみたいな。
イイ加減にせぃ!って、首に腕を回させて乗らせた。
「このまま帰れますか?大丈夫ですかね?」
「えへぇ~~帰りますよぉ~~」
「出口どこですか?分かります?」
「スーパーのほぉ~~」
「じゃそこまでは送りますから、タクシー乗ります?」
「はぁ~い・・・・・はぁ~い・・・・」
改札を抜けて言われた出口まで連れて行った。
階段が恐ろしく大変で、何度も転びそうにもなった。
だけど無理やり俺の首に腕を回させてるせいで、フラついた拍子に胸が当たる。
むにぃ~ん!って感じで、結構大きそうな柔らかい感触。
それが嬉しくて揺すったりしながら、何とか外まで辿り着いた。
外に出ても俺の肩を抱いたままで、知らない者同士のようには見えない状況。
家はどっち?家族は?歩ける?タクシー乗る?
いろいろ聞いたけど全然ダメ。まともに答えてこないで、なぜかニヤニヤしてるだけ。
強引にタクシー捕まえて、女の人を押し込んだわけです。
「どちらまで?」
「いや、僕は分からないんで、本人に聞いて下さい」
「いやぁ~そりゃ~ダメだよ。乗せられないよ。ゴメンねぇ~ダメだわぁ~」
「マジっすか?」
「ゴメンなぁ~乗せられないわぁ~」
女の子を引っこ抜いてタクシーは断念。
引っこ抜く時に抱き締めるようにして引き摺り出したせいで、良からぬ事を思い始めました。
このまま放置するわけにもいかないし、派出所に連れて行くか部屋に連れて行くか。
無理やり変な事をしなければ、これは大丈夫だろうって考えになって。
とりあえず部屋に運ぶ事にした。
派出所より俺の部屋の方がかなり近いし。
一応「俺の家に行くよ?大丈夫?」って聞いたけど、はいはい・・・しか言わないし。
8畳のワンルームに住んで早3年。
初めての女人が泥酔女とは、我ながら可哀相な男であります。
部屋に辿り着き靴を脱がせてベッドに座らせてみた。
当然そのまま横になっちゃって、俺が着替えてる間に爆睡してた。
上着だけは・・・と思ってスーツの上着を脱がせてハンガーに掛けてあげた。
いやいや、やっぱり思ってた通りのナイスバディー。
薄いピンクのブラが透けてて、推定Eカップぐらい。
脱がせる時にドキドキしながら、腕や手の甲をその胸に当てて、束の間だけ堪能。
軽くイビキもかいてたし、俺は近所のコンビニに行った。
戻ってくると完全に爆睡してて、TVつけても反応なし。
しばらくすると、彼女のバッグから「うぃぃーーーん」というバイブの音が聞こえてきた。
家族が心配して電話してきたのかと思い、不安になって携帯を漁ってみた。
つづく。
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