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派遣会社はセックス天国②

それから2ヶ月はハンパ無く電話が鳴りましたね。
オレの都合なんて関係なく、休日でも夜中でも電話がありました。
上司にも「あれは育てれば金になる」って言われてたんで頑張りましたよ。

その甲斐あって、スグにA子の時給は上がりました。
嬉しかったんでしょうね。
給料日の翌日、食事に誘われました。
高級な店じゃないけど、お礼って事でゴチると。

こういっちゃなんですが、オレの方がもっともっと給料もらってるんです。
だからその食事のあとはオレはゴチると言って、バーに連れて行きました。
そこは仕事関係でよく使う、全室個室になっているバー。
そこなら落ち着いて会話ができるっていう理由で。

A子が働き出して2ヶ月ぐらい経った頃、ある事に気が付いたんです。

「実はA子ってSじゃなくてMなんじゃないか?」

見た目と気が強いだけで、Sっぽく見えているだけなんじゃないかと。
オレが叱る事で、どんどん信頼していっているような気がしてたんです。
それがバーでハッキリ分かりました。

「アタシ一人っ子でワガママに育ってきたから・・・」

「両親もアタシには甘いし、怒られた事なんてそんな無いし・・・」

「今までの彼氏にも怒られた事無いし・・・」

「だから怒られたのがちょっと嬉しかったっていうか・・・」

えぇ~?!って感じでしたよ。
そんなワガママし放題で育ったなんて、どんな家庭なんだと。
これだけ可愛いから分からなくはないけど、いくら何でもねぇ・・・と思いました。

結局オレが本気で指導して叱ってくれたのが、嬉しかったんだって言いました。
この時の顔は、初めて会った時のトゲトゲしい顔つきではありませんでした。
笑顔だし上目遣いで喋ったり、甘える仕草をしてみたり。

途中からはオレの女関係の話を聞いてきました。

「彼女?たくさんいるよ~(笑)」

「えぇ~やだぁー!実は遊び人系だったんだぁー」

「そうそう!実はオレってダメ男だからねぇ~(笑)」

ふざけた会話ができるようになっていました。
それは彼女も同じです。

「彼氏はいるの?」

「たくさんいますよ~、もう日替わりで!」

「へぇ~お盛んですねぇ~毎晩ですか?変態過ぎじゃないですか?」

「なんでそうなんのよ!毎晩なわけないじゃん!」

「じゃ~お預けくらってる男は可哀相ですねぇ~(笑)」

彼氏がいない事ぐらい分かっていました。
だってここ数か月、毎日毎晩電話があったんですから。

よほど嬉しかったのか、A子はだいぶ飲みました。
オレも飲んだので二人して泥酔状態でした。
仕方なくタクシーでオレの部屋に行き、ベッドに寝かせました。
先輩の事が頭にあったので、オレはその日は何もしませんでした。
酔って記憶が無い状態でヤラれた!なんて言われたら、それこそ事件ですから。

A子は次の日休みだったので、オレは勝手に朝起きて出社しました。
昼ごろ電話があり、シャワーを借りて二日酔いが覚めたら帰ると言っていました。
接待があり、帰ったのは0時過ぎ。
鍵を開けて入ってみると、部屋の電気がついていてA子がTVを見ていました。

つづく

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