友人のＡとは大学の3年の時にゼミが同じになり仲良くなった。
仲良くというか親しくなったと言った方が良いのかもしれない。
初めは気が付かずにいたが、時間が経つにつれてちょっと鼻につくようになった。
爽佳やな見た目に整った顔立ちなので、当然のようにモテまくる。
写メ見せながら「こいつはこの前合コンで拾った女」「今はセフレにしてやってる」「この女は超エロくて彼氏が可哀想」とか普通に自慢してくる。
エロ写メを見せてくれるから初めは楽しかったが、やっぱりウザくもなってくる。
周りが少し距離を置き始め、それに乗り遅れた俺が捕まっちゃって、以降は俺の担当に。
そんなＡだがそれはもう可愛い彼女がいた。
写メを見せてもらった時は心底羨ましいって思った。
今じゃ懐かしいが、リアディゾンに似たクォーターJD。
女子アナでも目指せば？と言った事があるが、どうやら大人しい性格みたい。
人見知りが激しくて人前で喋れるような性格じゃない。
高校の時に同じ電車に乗って毎朝数ヶ月口説いたんだって言ってた。
彼女に関してはエロ写メは絶対に見せてくれなかった。
その代わりにと毎回セフレのハメ撮り画像やムービーをもらい、それをシコネタにしてた。
お分かりの通り俺は本当にモテないブサメンですからねｗ
素人は1人しか経験がなく、もっぱら風俗で性欲を満たしてたキモメンですｗ
大学を卒業してそれなりに就職もし、2年目の夏にプチ同窓会へと出向いた。
わざわざ携番を変えて逃げてたのに、Ａからしつこく聞かれて連絡先を交換した。
それからはもう毎週のように飲みの誘いが入るようになった。
数回に1回は誘いに乗ってたある日、初めて動くAの彼女とご対面した。
某企業の秘書をしているという彼女は、生で見るとそれはもう可愛すぎるの一言に尽きる。
可愛すぎて何喋ったら良いのか分からないぐらい可愛かった。
肌は驚くほど綺麗で真っ白だし、日本人にはないハッキリした顔立ち。
スタイルも溜息が出るほどで、こんな俺に緊張してる姿は狂いそうなぐらい可愛かった。
この彼女と会えるかもっていう理由だけでAと飲んだりした。
数回に1回は彼女が途中でやって来たりするから、来た日は俄然やる気も出る。
何度も会ってる内に彼女も打ち解けてくれたので、それだけでウキウキでしたｗ
初めてAの彼女と会ってから1年ぐらいした頃でしょうかね。
Aがトイレに行ってる隙に、彼女から妙な質問をされた。
「Aって出会い系とかしてた？」
「それはないでしょ。だってアイツあの顔だからね。」
「顔って関係あるの？」
「だって街中歩いてれば簡単に声かけれるじゃん」
「Aってナンパとかもするんだ」
「しないでしょｗ彼女いるんだし。出会い系使うぐらいならって話ね」
その時はなぜ出会い系の話をされたのか全然分からなかった。
でもそれからしばらくした頃に理由が分かった。
彼女が密かにAの携帯を見ちゃって、一瞬だけ出会い系からみたいなメールを見たんだとか。
見間違いかもしれないけどって言ってたが、それが気になってるらしい。
アイツはそういうのは使わないはず。
とにかくそういう感じで否定しまくっておいた。
Aがトイレに行くたびに二人でヒソヒソする会話が楽しかった。
彼女は俺がいくら言っても不安が払拭できてなかった。
「どんな感じの名前だったか覚えてる？」
「確かねぇ～･･･マックスとか付いてた気がする」
その瞬間「あそこか！」ってわかりましたよｗ
でも白々しく「ちょっと待ってねぇ～」と検索し、「ここ？」みたいな感じで確認させた。
アヤフヤな記憶だから分かんないわけで、話もナァナァになって終わった。
でも最後に「そんなに心配なら使ってみたら？」と何気なく無意識に言っておいた。
そんな事をすっかり忘れてた俺は、数日後に出会い系の話を思い出した。
そこは学生時代に随分使ったサイトだったから、暇つぶしにまた登録してみた。
出会えそうもない女達がウジャウジャいるな～って感じ。
次の日だったかその次の日に、意味不明な書き込みを見つけた。
「彼氏がここを使ってるかも。知ってたら教えて下さい」
簡単に書くとそういう書き込み。
見た瞬間にAの彼女か！と冷や汗が出ました。
緊張しながらその子にメールしました。
男に聞いても分からないよっていう内容。
でも俺は女友達がここを使ってたから、もしかしたら分かるかもしれないって。
速攻で返事が来てビックリしました。
それにしてもこれは出来すぎじゃなかろうかとｗ
あの彼女がこんな事をするわけがない、そう思いましたが期待で胸が膨らむ。
個人情報の詳細は聞かないから、彼氏の特徴を教えてよとメールしておいた。
返事を見てドンピシャだと思った。
特徴がどう考えてもAとしか思えない。
「ちょっと聞いてみるから」と時間稼ぎをした。
ここで邪魔されたくない俺は、彼氏が使ってたらバレるかもしれないよってメールして、彼女をそこから退会させておいたｗ
俺とは比べ物にならないぐらい口の上手い男に持っていかれたら困りますからね。
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