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辻ちゃん似の女子高生①

ほのぼの系?の恋愛体験談があったので載せておきます。ぶっちゃけ非エロなんで興味無い方はスルーして下さい。4回続くのでその間にエロ系の体験談もUPします。

京王線沿線に住む友達宅に行った時の事。
オートロックを開けてもらってエントランスに踏み込んだら、変な音が聞こえてきた。
一瞬オバケかと思ってゾクッとしたけど、どうやら女の子の啜り泣きの声。

エントランスが広くてどこにいるのかちょっと分からなくて
キョロキョロして探してみると、どうも端っこの角の方から聞こえてきてた。
ゆっくり近付いてみると、マジで飛び上るほどビックリした。

制服姿の女の子が、髪をバサバサ前に垂らした状態で座ってたから。
スカートは紺色っぽくて白いワイシャツを着てた。

「どうかしましたか?」

勇気を出して、多分すっごい小さな震える声で聞いてみた。

「うっうっ・・・・うっ・・・」

こりゃ本気で泣いてるなって思ったし、ちょっとヤバいかもって思った。
変な事に巻き込まれたくもなかったから、シカトしてその場を離れようかななんて。
そしたら女の子の顔がゆっくり動いて、ボサボサの髪の間から女の子と目が合った。

怖い。正直足が震えるほど怖かった。
貞子じゃないけどマジそんなふうにしか見えない。

「大丈夫ですか?」

「はい・・・・・・・・」

やっとか細い声を発した。人間だったか!とギャグで言いたいぐらい怖すぎ。
よく見てみると、なんかワイシャツがおかしい。
両腕でシャツを掴んで隠してるけど、なんかおかしい。
変だな~と思い角度を変えて覗き込んでみると、シャツから肌色の肌が露出してた。

「何かあったの?シャツ破けてるみたいだけど」

「あ・・・・・はい・・・・・」

「ここ君の家?ご両親呼ぼうか?それとも警察呼ぶ?」

「大丈夫です・・・大丈夫です・・・・・」

いや、大丈夫じゃないだろ。だってワイシャツ破けてるし、かなり警戒してるし。
ここで誰かに襲われたのか?それともここに逃げ込んできたのか?
どうしようか悩んだが、俺が何をすべきなのかがちっとも浮かんでこない。

「とりあえずこれ・・・・羽織って・・・・」

俺は着ていたダインジャケットを脱いで彼女に渡した。
彼女は後ろを向きながら、ゴソゴソと俺のダウンを着ていた。
俺は見ないように横を向いていたが、全神経は彼女の動きに釘付け。
動きが止まったから向き直ってみると、彼女は髪を撫でながら下を向いていた。

「大丈夫?」もう何回も言ってる言葉しか出てこない。

「はい・・・・有難う御座います・・・・・」

「ここに家があるのかな?俺は友達の家があるんだけど」

「はい・・・・・家です。でも・・・・・」

「そのワイシャツ?そのままじゃ帰れない?」

「うん・・・・・」

「そっかぁ~・・・・・」

そのままダウンを着て帰りなよなんて貧乏な俺には絶対言えない。
なんせそのダウンは今年の夏に、予約してようやく取り寄せた17万のダウンなんだもん。
他人に着せたのもこれが初めてだし、実は汚すなよ?とハラハラもしていたり。
ふと頭の中に素晴らしい案が浮かんできた。

「さっき駅から歩いてきたんだけど、商店街にワイシャツ売ってない?」

「売ってると思うけど・・・・・」

「じゃ~さ、俺がこれからひとっ走りして買ってくるから。安いので良いよね?」

俺はサイズを聞いてとりあえずダッシュで買いに行った。
当然の事だけど、店で買う時言われたよ。

「あのぉ~これは女の子のワイシャツですけど・・・」

「あっ、大丈夫です。妹のシャツを頼まれたので」

瞬時にしては素晴らしい返し。
ニコニコしたおばさんもすっかり騙されたようだ。
俺はそのまま店を出てまたダッシュ。戻ったらダウンが無くなってた・・・なんて悲しいから。
途中で友達から電話が入った。そりゃ~そうだ。ロック開けても上がってこないんだから。

「ちょっと電話がかかってきちゃって外に出てたんだ。また開けてくれ」

エントランスに戻ると、やっぱり同じ場所に彼女が座ってた。
もうさっきみたいな貞子状態じゃなくて、どちらかというと可愛い女子高生。
モー娘。の辻ちゃんみたいな、目の大きな可愛らしい女の子。

「買ってきたよ。これに着替えて家に戻りなね?」

「有難う御座います・・・・・」

ダウンを脱ごうとしても気になるみたいで、結局俺がダウンを広げて着替えを隠す事に。
見ちゃいけないと分かっていても、目の前には白いブラの背中が。
えっ?!と思ったよ。だって背中にどうみてもアザが無数にあるんだ。

「ちょっ・・・ゴメン・・・・見えちゃったんだけど、そのアザって・・・・・」

「大丈夫ですから・・・・・ホント有難うございました・・・・・」

「もしかして誰かにイジメられてるの?それって学校でやられたの?」

「いや・・・・・・大丈夫です・・・・・・大丈夫ですから・・・・・・・」

言いながらまた泣き始めた。
はぁ~・・・・これはヘビーな問題だ。
俺は今まで運良くイジメにあった事も無い。
だけどこの背中を見たら、酷いイジメなのが一目で分かる。

「もしさ、暇だったら俺にメールしてきなよ。暇な大学生だからさ」

つい先日作ったサークル用の名刺を彼女に渡した。
彼女はそれを受け取り、一緒にエレベーターで上がって行った。
俺は14階で彼女は11階。
送ろうか?と言ったが、大丈夫だって断られてw

つづく

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