元カノが子連れシングルマザーに④

汗だくのまま腕枕して添い寝していると、マユミがポツポツと喋り出したんだ。
実は子供は先天性の心臓病だという話や、何が何でもお金を稼がなきゃいけないと思ってた事。
誰に何と思われようと、入院費などは自分が稼ぐんだって決めたんだってさ。

「あの時別れなかったらアタシ何してるかなぁ?」

なんも言えなかった。
黙っている俺に「あの時はゴメンね」とか言ってくるし。
結局朝まで寝ずにずっと喋ってた。

途中から決めてた事があって、ホテルから出てすぐにコンビニへ向かった。
手持ちの金を合わせて20万。
「足しにはならないだろうけど、しばらくはウリなんてするなよ」って渡した。
すっごい拒否られたけど無理やり渡した。
マユミは泣きながら「ゴメンね、ゴメンね」って言ってた。

都内に戻った俺は、マユミの事が頭から離れない毎日を過ごしてた。
そんなある日、去年一緒に仕事をしたある社長さんとメシを食ったんです。
そこで経理とかできる子いないかと言われ、真っ先にマユミを思い付きました。
これこれこういう地元の知り合いがいて・・・と説明すると、社長は快く受け入れてくれるという。
社宅として使ってたアパートもあるし、給料だって普通に良い。
すぐさまマユミに電話をして、面接に来いって伝えました。

これも何かの縁だからと、社長さんは雇ってくれる事になったみたい。
まぁその代わり俺が仕事回したりしなきゃっていう事もあるんだけどさ。
トントン拍子に話が決まり、つい先日マユミが引っ越してきました。

子供の荷物ばかりでマユミ自身の荷物がホントに無くてビックリだったなぁ。
引っ越し祝いで、安いテレビと衣装ケースを買ってあげた。
冷蔵庫とか必要最低限の家具は前の人が残していってたからね。
この短期間で決断が早いというか、マジで凄いと思ったよ。
社長の知り合いの紹介で、子供の病院も決まったとか言ってた。
もうこりゃずっと社長に頭が上がらん。

チラシの裏にでも書いとけ!って話でしたが、お付き合いして下さった皆さん有難う。
こうして文字にすると、気持ちの整理もできると初めて知りました。
それではこれにて失礼します。乙!

——後日談——

3ヵ月ほど前に、元カノのマユミとの話を投下した者です。
あれからちょっとした動きがあったんで、最後にと思って投下します。
また最後までお付き合い下さい。

マユミから先月末に電話がありました。
久し振りにご飯一緒に食べよう!作るから!って。
仕事終わりの21時頃にアパートへ行ってみると、そこには見た事のある顔が。
そうなんです!もう新しい男見つけちゃってたんですよ。
しかも聞けば39歳のオッチャン。
このオッチャンもバツイチらしく、ちなみにマユミと同じ会社の人です。
面倒をみるようになって急接近し、数日前から付き合う事にしたって言われた。

地元で会った時のマユミからは想像できないほど明るくなってて、正直嬉しかった。
久し振りに昔の笑顔を見れた気がしたしさ。
楽しく酒を飲んで作ってくれた料理を食べ、下心無しに楽しかった。
0時頃になり、酔ってしまった彼氏を寝かせ、俺は帰り支度をしてた。
下まで送ると言い張るマユミと一緒に降りて行くと、突然後ろから抱き付かれた。

「彼氏に見つかるぞ!ヤメなさい」
「ホントにありがとね」
「イイよ、気にすんなよ」
「ホントに・・・ホントに有難う」
「分かったって」

彼氏はイビキをかいて寝てたから、見られる心配はしてなかった。
でも巨乳が背中にダイレクトに当たるから、違った意味で困ってたんです。

「アタシね、決めたの」
「何を?」
「リョウ君(俺の事)のいう事何でも聞くから」
「なんじゃそりゃ」
「だからしたくなったら言ってねっ!」
「いやいやそれは無いから大丈夫」
「なによぉ~それって失礼じゃん」
「うるせー、俺はモテるから十分間に合ってるんだよ」
「あっそーですかっ!」

こんなような会話をしてアパートの前でお別れ。
なんだか大通りへ歩いてる途中、不思議な感情が込み上げて来て泣きそうになった。
こんな感じです。

彼氏ってのは真面目な人みたいよ。
元奥さんが酒乱で、それはもう酷かったらしい。
一応稼ぎが良い人なので、変な女にコロッと騙されたっぽい。
気が付けば、家事はしないし酒乱で飲み歩くわ警察に呼ばれるわで、大変だったんだってさ。
6年だか7年だか前に別れて、子供もいないんだって社長が言ってた。

だからイイ感じみたい。
男の俺が見ても人の良さそうな人だったしね。

というわけで俺の投下はこれにて終了します。
最後までエロい話にならなくてスマンコw
ではではホントにこれで終わります。乙でした。

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