先月の初め、高校時代に付き合ってた元カノに出会った。
馴れ染めを簡単に書いときます。
名前はマユミ。今は同じ年齢で26歳。
同じ中学出身で、高校でただ一人のジモチューってやつ。
中学時代は一言も口を聞いた事は無かったが、新しい世界で互いに寂しかったんだと思う。
朝の電車で一緒になると、20分ぐらいだけどずっと喋ってた。
マユミは気が付けば大人っぽく変わっていて、多分遅咲き系だったんじゃないかな。
入学当初はペッタンコだったのに、高2になる頃には思わず視線がいってしまうほど、見た目にも分かるぐらい大きくなってた。
スタイルは痩せてる部類で、確か身長は165ぐらいだったと思う。
いつもヒザ丈で見えなかったけど、時々見える細くて真っ白な太ももに欲情していた。
中学の頃は特に可愛いとは思わなかったのに、女って変わるもんですよね。
顔立ちも大人っぽくなってきて、妙な色気まで出てくるんですから。
気が付いた時には惚れてました。
告白しようと決めてから随分と経ったが、高2の夏休み明けに告白しました。
「えっ?なに?うそ?マジで?」
マユミはかなり焦っていて、顔なんて真っ赤になってました。
「だめ?」って聞いたら「イイよ」って。
その日からお子ちゃまのお付き合いが始まりました。
笑える話、互いに童貞処女だったから、手を繋ぐのが精一杯。
ワケ分からんけど「受験終わったら」という約束までしちゃってたんだよね。
一応進学校だったからさ。
2人とも国立希望だったし、志望校に入れたら2人して都内で1人暮らしの予定だったし。
そんなプラトニックな関係が1年近く続きました。
今になって思えばサインはあったと思う。
でもあの頃の俺には何にも分からなかったんですよ。
高3の夏休み、俺たちは同じ予備校に夏期講習で通ってた。
俺は理系だったから同じ授業じゃなかったんだが、終わったら一緒に自習して帰宅が日課。
それがある時から先に帰っちゃってる日がチラホラあって、夏期講習が終わる頃には1週間全く会わないなんて事にもなってた。
メールすると「家で集中したくて」とか「持って行けない参考書見たかった」とか言ってた。
鈍かった俺は、マユミも受験で頭がいっぱいなんだなって勘違いしてたんだよね。
夏休みのラスト1週間は夏期講習も終わってたから、気分転換に遊ぼうって誘ったら断られた。
イイじゃん!と俺もチョイキレ気味に食い下がったら、逆ギレ気味に言われましたよ。
「他に好きな人で来たからイヤなの!」って。
えっ?ってなって声も出なかった。
「それじゃね」と冷たい言い草で電話を切られ、それっきりでした。
フラれた当初は勉強も手に付かず、最悪な日々を過ごしてました。
でも大学に行ってもっとイイ女と付き合ってやる!って奮起したんです。
ビックリするぐらいパワーが出て、休みの日なんて15時間は勉強してましたよw
でもすっかり季節は冬なわけで、思った以上に成績も伸び悩み。
さらにもっとショッキングな光景を目撃しちゃったんです。
冬期講習に通い始めた初日ですよ。
マユミがチャラい格好した男と手繋いで、目の前数メートルを歩いてやがったんです。
しかもちょっと会わなかっただけで、見た目までかなり変わり果ててやがって。
真っ黒だった髪は茶色くなり、ヒザ丈まであったスカートはパンツ見えそうなぐらい。
昔までは大声で喋りながら歩いたりしなかったくせに、どう見てもそこらのギャル。
唖然とした俺に気が付いて、チラッと後ろを振り向いたんだ。
一瞬だけ目があって「おう!」って言おうとした瞬間、さらりとスルーされちゃって。
この態度には正直グッサリきましたね。
もう何年もその時の態度は忘れられなかったぐらいだった。
必死に勉強はしたが、第2志望の私大に行った俺。
都内で1人暮らし始め、我を忘れたように遊びまくった。
そんでそれなりの大手に就職もして、週末は合コン三昧の日々。
すっかりマユミの事なんて頭から綺麗サッパリ無くなってた。
つづく
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