こんな楽しい会話をしつつ、バーで恭子の旦那さんの話をした。
彼は土地持ちの地主の末っ子。
出張といい、月に一回は地方に出掛けて行く。
多分いろんな場所に、愛人でもいるんじゃないかしら...
別に寂しい顔になるわけでもなく恭子は言った。
『どうせ親の薦めで結婚しただけだし』
どうやら二人の間には、既に愛情は無いらしい。
『中島さんの家はどうなんですか?』
私は最近の話をした。
妻とは家族になっていて、妻というより母親にちかくなっていると。
お酒の力を借りて『だから最近は結構ご無沙汰なんですよ』
『えぇ~そうなんですか?もしかして奥様が襲ってきちゃったりして』
小悪魔のような顔になった恭子。
下ネタなんて冷たくあしらいそうなのに、そんな事は無いらしい。
『襲ってきた事なんてないですよ。もしかして藤村さんは襲っちゃうタイプですか?』
『うふふ。どうでしょうかねぇ~』
完全に男を転がすタイプだ。
こんな女に男は弱い。妖艶さを感じてしまうんだ。
ふと時計を見ると、既に0時を回っている。
楽しい時間は早く過ぎるもんだ。
『あっ...もうこんな時間なんですね。楽しくて時間を忘れちゃいました』
『ホントだね。久しぶりに楽しい時間を過ごせましたよ』
エレベーターで待っている時、恭子は言った。
『タクシーで帰りません?ちゃんと割り勘で』
屈託のない笑顔。
恭子の家から深夜料金でも四千円ちょっとだった。
私は了解した。
エレベーターに乗ると、大学生だろうか、若いグループが乗っていた。
ギリギリ乗れるか乗れないぐらい。
先に私が入り、恭子がその後に乗り込んだ。
恭子は扉の方を向いていて、後ろから抱くような姿勢。
嫁の顔を思い出しながら、雑念を振り払う。
じゃないと恭子のお尻に、硬くなったジュニアを押しつけてしまいそうだったのだ。
つづく。
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