久しぶりにウキウキした気分になった。
こんな楽しい気分になったのはいつぶりだろう。
今の妻と結婚して5年。
今では妻とデートも滅多にない。
日曜日に一緒に出掛けて、買い物をして食事をして帰る。
そのぐらいだ。
女の子と待ち合わせなんて久し振りだった。
約束の日、私はお気に入りのスーツを選んだ。
妻には接待があるから、少し遅くなると伝えて。
仕事が終わりスグに恭子へメールを送った。
恭子はすでに表参道にいて、ウィンドーショッピングをしているという。
電車を乗り継ぎ、私は急いで向った。
言われた雑貨屋の前、恭子が待っている。
すらっとしているが痩せすぎていない、女性らしい肉付きをしたシルエット。
今日は黒いタイとパンツに網タイツ、そして白いシャツ。
シャツはタイトなタイプらしく、胸がはち切れそうに見える。
あの巨乳が、先日は俺の背中に当たっていたんだ...。
『お待たせしました』
私は少し走って恭子の元へと向かった。
酔っていた時とは違い、いつもの凛とした綺麗な女性になっていた。
会社とも違う。
プライベートの恭子は、私が相手にできるような女性ではない感じだった。
『いいぇ、こちらこそ忙しいのにスミマセン』
笑顔を見た時、なぜか私のジュニアはムクムクと反応し始めた。
恭子に先導されて、私達はあるイタリアンレストランへと向かった。
地下1Fにある洒落たお店。
『今日は私が御馳走しますので、遠慮なく食べて下さいね』
そう言いながら階段を降りる。
静かな大人が通う隠れ家的なお店。
つい立があり、周りをあまり気にしないで食事ができる配置になっていた。
私達はコースを頼み、ワインで乾杯した。
『ホントにお世話になりました。
朝目が覚めたらソファーだったので、ホントにビックリしたんです。
机の上に中島さんの手紙があって、慌ててポストを見に行ったんですよ』
笑いながら恭子は言った。
恥ずかしそうに喋る恭子。どんどんその魅力に惹かれている自分がいる。
つづく。
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