もうマジで信じられない体験をしたんで聞いて下さい。
先週の金曜日、埼玉県のある場所でデリヘル呼んだんです。
大学時代の友人が「最近イイ店見つけた」っていうから、わざわざ車で1時間かけて出向きました。
既婚者の私はもう随分と風俗遊びはしてません。
「そこは若くて素人っぽい子が多いんだよ」という言葉に負けて行ってしまったんです。
まずは友人宅(独身)で軽く呑み、23時ぐらいに電話しました。
嫁には泊まると言っていたので時間は気にせず、自分の好みの子を待ちました。
20代前半まででムッチリしてるけど太って無い子。
私は0時半頃になると言われ、友人は0時頃と言われました。
近くのファミレスで待ち合わせをして、2人で家を出たのが23時半頃。
申し訳ない。こんな細かい話は省略すべきですよね。
それでは一気に飛ばします。
指定されたホテルへ行き待っていると、1時近くになって女の子が来ました。
ノックされてドアを開けると絶句してしまいました。
メイクは濃かったけど目の前にいたのは同じ会社の子だったんです。
お互い何も言えず見つめ合ったまま数秒。
「えっ?マジ?」
「○○さん・・・」
「何してんの?ここで・・・マジかよ・・・」
「あ・・・いや・・・アタシ帰りますから・・・」
「ちょっと・・いや・・・まぁ入りなよ・・・とりあえず」
「はい・・・」
周りを気にしてとりあえず中に入ってもらいました。
「なんで?バイトしてんの?」
「はい・・・あの・・・」
「いや・・・誰にも言わないけどさぁ・・・マジかよ・・・」
「ホントすいません。チェンジしますよね?電話しますから」
「あぁ・・・いや・・・イイよ・・・つ~か何かもうヤル気が無くなってきた・・・」
「御免なさい・・・やっぱり・・・キャンセルにしときます?」
彼女の名前はメイ。24歳で同じ会社だが経理にいるはず。
何で知ってるかというと、同じ部署にいる部下と結婚してるんです。
結婚式にも出席したし、何度も家にお邪魔した事もあります。
1度嫁も一緒に外食した事がある間柄だったんです。
だからこのまま帰すわけにもいかず、もうどうしようかパニくってしまいました。
お金を無駄にしてもイイと思い、電話してもらって予定通り90分コースにしました。
メイはバッグを抱えたままベッドの縁に腰掛け、会話をしている時以外はずっと下を向いていました。
「○○君にはもちろん内緒なんだよね?」
「はい、旦那には何も・・・」
「大丈夫なの?バレそうな気がするんだけど」
「うちの実家がこの近くなので・・・」
「あぁ~そうか・・・ここだと車で30分ぐらいか・・・」
「だから誰にも会わないと思ってたんですけど・・・」
沿線も違うしマイナーなこの地域には、知り合いなんて来ないだろうって思ってたようです。
私も同じように思っていましたし、まさか同僚と会うとは思ってもいませんでした。
「俺もカミさんには内緒だからさ・・・」
「そうですよね、はい・・・」
「お互い誰にも言わないって事にしようか」
「はい・・お願いします」
緊張しまくりだったせいかノドが渇き、冷蔵庫のビールを半分ずつ飲みました。
落ち着いてくるとある疑問が浮かんできました。
「そういえば何でこんなバイトしてんの?もう長いの?」
「いえ・・まだ3日目で・・・お小遣いでもって・・・」
「だって普通に給料もボーナスも出てるでしょ?」
「それはもう・・・はい・・・」
「借金?」
「借金っていうか・・・前に買ったカードの・・・」
話をまとめると、旦那には安かったと言っていたバッグやコートのカード料金が、月に4万ほどあるらしいです。
実家の父親がチョコチョコとお小遣いをくれていたので、安心して買っていたそうです。
でもオヤジさんがリストラにあい、供給がストップしたと言っていました。
突然の事だったから今までに購入した多くのブランド物の残金が残ってしまい、どうにもならないと言うんです。
全額を聞いてビックリしました。なんとまだ220万あるらしい。
「じゃ~質屋で売ったら?」と聞くと、もう査定は出してもらったと言ってました。
査定額を差し引いてもまだ60万は残るらしく、今月末に質屋で売ってくるらしい。
60万をどうしようか考えた末にデリヘルのバイトを友人に薦められ、60万稼いだら辞めるつもりらしい。
まだ3日だから全然程遠いだろうし、なんつ~話だと頭を抱える状態だった。
指名も無いしもう今日はこれで帰るっていうから、冷蔵庫にあったビールやサワーを飲む事に。
相談できる相手がいなかったらしく、メイは一気に不安などを喋り出すようになった。
それを聞いているうちにそろそろ90分が経過しそうになり、とりあえず何もしてないけど料金を渡した。
御免なさいと頭を下げまくるメイに、これで実家に帰るの?と聞いてみた。
「車で送ってくれるから」と寂しそうにいうので、思わず「じゃまた戻ってきなよ。借金の事どうにかしよう」って言ってやった。
ホント下心とかそんなんじゃなくて、ダメだと分かりつつも助けなきゃって気分になっちゃって。
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