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性処理係だった同級生①

今になって思えばメンヘラだったのかなっていう同級生の話を投下します。
記憶の中では高一の夏休みが終わった辺りの9月頃、とんでもない話を友達から聞いた。
「お前知ってる?」興奮気味に言い出した話は、明らかに常識を逸脱していた。
「3組の斉藤って女知ってる?」
「いや?全然シラね~けど」
「先輩から聞いたんだけどさ、その女ヤリマンらしいんだよ」
「マジで?」
「先輩か誰かの家で、3年の相手しまくってるんだってよ」
「なんで?どういう事?」

その友達ってのはバンドをやってて、その繋がりで3年にも知り合いがいる。
前日の夜にスタジオで先輩と会い、そのヤリマン話を聞いたという。
「実はその先輩も1回ヤッたんだって言うんだよ」
「マジかよ?ヤリマンて誰でもOKって意味?」
「らしいぞ、3年だけでも30人はヤッてるって言ってたから」
いくらなんでもそれはあり得ないだろって笑っていたが、友達はかなりマジだった。
「3組だったら同中のヤツがいるから、明日見に行こうぜ」

次の日休み時間に、たいして仲も良くない同中のヤツの所に行った。
「あのさぁ~」と意味の無い会話をフリつつ、友達は斉藤っていう女を探してた。
こんな感じって言われてても、そう簡単に分かるわけも無いわけです。
だから「斉藤ってどれ?」と俺は同中のヤツに尋ねてみた。
「あれだよ」とアゴで刺してる窓際に座る女を見て、えぇぇー?!と思った。
3人にて座ってるのが斉藤らしいが、笑顔で友達と喋ってる真面目そうな娘だった。
「やっぱ嘘くさくね?」と友達にいうと、「ふざけんなよ」と友達も舌打ち。
友達は先輩に騙されたと思い、俺は又聞きで騙されたって残念な気分。

斉藤は肩に髪が付くぐらいの髪型で、誰似ってわけでもないが普通よりは上レベル。
中肉中背みたいで特に印象に残るような娘でもない。
俺たちは用が無くなったので、すぐに教室を出た。
その足で3年の階まで行き、話をしてきた先輩の元に行った。
先輩はちょうど廊下にいたので、階段の方に呼んで斉藤の話をぶつけてみた。

「せんぱぁ~い、今斉藤見てきましたよぉ~」
「な?悪くないだろ?」
「悪くは無いけどヤリマンなわけないじゃないっすかぁ」
「だろ?そう思うだろ?マジなんだって」
「いやいやあり得ないっすよ、超普通じゃないっすか」

不機嫌になってる友達を先輩が宥めてる感じになり、俺は黙って傍観してた。
何やら凄い話を聞かせるって言われて、先輩にラーメンをゴチったらしい。
騙されたあげくゴチらされた事にイラついてたみたい。

「マジなんだって!デカい声で言うなよ」
「ないない、マジであんなのがヤリマンなわけないっすよ」
不毛なやり取りをしていたので、ちょっとウンザリしてきた。
「分かった!じゃお前呼んでやるよ、聞いてみるから」
「えぇーマジっすかぁ?」
「でも先輩の家だから、無理かもしれないけどな」
「無理だったら無理で、写メとか証拠見せて下さいね」

なぜか俺も含めて頼んでみるという流れになり、その場はしれで収まっていった。
先輩から話がやってきたのは、それから数日後だったと思う。次の週だったかな。
休み時間に教室にいたらわざわざ先輩が来てくれて、来週の金曜日だったらと言われた。
その先輩も一緒に行くという。
まだその状態でも半信半疑だった俺たちは、まさかなぁ~という気分で過ごした。

金曜の夕方校門で先輩と待ち合わせ、先輩の先輩という人の家に向かった。
同じ学校に通ってた1つ年上の先輩らしく、今は大学生で独り暮らしらしい。
向かっている途中に簡単なルールみたいな話をされた。
暗黙の了解で順番があり、古株が優先されるらしい。
病気が気になるならゴムは持参する事。
人数にもよるが、多い時は10分とか20分で交代らしい。
3Pとかしたいなら勝手にどうぞ。
絶対ベッドや部屋を汚すな。
一応場所代って事で、ヤルなら3千円渡すらしい。

あの頃の3千円はデカいので、友達はブーブー言ってた。
だから先輩が「嘘だったら俺がお前らの出してやるよ」と言ってくれた。
降りた事の無い駅で降り、先輩に先導されてまずはゴムを3人で1箱購入。
駅から歩いて20分ぐらいにある2階建ての茶色いレンガ風のアパート。
1階の奥から3番目にある部屋のインターフォンを鳴らすと、普通の男がドアを開けた。
いかにも遊び人!という外見では無く、ふっつーの大学生って感じ。
「おう、入れよ」
手慣れた感じでそう言って、そのまま中に消えていった。

玄関にはざっと3人以上の靴があった。
お邪魔しまーすよ中に入り、リビングらしき部屋に入った。
部屋主は座椅子に座って煙草を吸いながらTVを見てたみたい。
その横に2人の男がいて、思わず自然にペコリと頭を下げてしまった。
すぐに分かったんだけど、この2人は同じ高校の3年だった。
上っ面だけの薄い会話をしていると、それは突然聞こえてきた。

斜め後ろにあったドアの奥から、女の喘ぎ声が聞こえてきたんです。
もう完全にAVみたいに「あん♪あん♪」言ってる。
思わず俺と友達は顔を見合わせました。
「だろ?マジなんだって」
連れて来てくれた先輩は自慢気にそう言ってきた。
それがキッカケで斉藤の話になって、信じられない話を部屋主から聞いた。

つづく

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