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彼女とその弟③

どのくらい時間が経過したのか、ドアの開く音がしてミホが戻ってきました。
俺は布団を被っていたのですが、多分ミホだったと思います。
でもすぐにまた出て行って、階段を降りて行く音が聞こえました。
シャワーを浴びたんでしょうね。それからしばらくして戻ってきたミホは、何も言わずに布団の中に入ってきました。
そして俺に抱き付いてきて、そのまま静かに寝息を立て始めました。
俺には長いようで短い感覚でしたが、かなりの時間は経過してたんでしょうね。
そんなすぐに寝付くわけないし。

結局そのまま寝る事が出来ず、俺は具合が悪いと言って朝帰りました。
ミホは心配して駅まで送ってくれましたが、まともに顔を見れない自分がいました。
それから1カ月間、何度もミホと会い、その都度エッチもしました。
相変わらずミホは激しくて、性欲の塊のようなセックスをしていました。
俺の精子を喜んで飲むし、何度も何度も昇天していた。
でもあんな風に体を痙攣させてまでの昇天は1回も無かった。
何回かは萎えてしまった事もあったけど、その都度ミホは時間を掛けてフェラチオしてくれて、復活させてくれてた。

でもやっぱりあの出来事が脳裏に焼き付いてしまって。
考えれば考えるほど鬱になっていき、仕事も手につかない状況になってきました。
だから悩み抜いた末にミホへ打ち明けたんです。
車でミホを迎えに行き、初めて車デートしたお台場へ向かいました。
ミホは喜んでくれていつも以上にキャッキャとはしゃぎ、何度も抱き付かれてはキスをされました。
そのたびに心が痛み、意味も分からず涙まで出てしまいました。

俺の異変に気が付いたミホに車の中で打ち明けました。
あの日あの夜、ミホが弟の部屋でしていた事を覗いてしまった話。
たどたどしく喋る俺に、終始無言だったミホ。
「もう耐え切れないんだ」って泣きながら声を荒げていました。
ずっと無言だったミホの口から「ゴメン」という言葉が出て、それ以降は何も言ってくれませんでした。

何も言ってくれない意味を悟った俺は、車を走らせてミホの家へ向かいました。
あと10分足らずで到着する、そんなぐらいにやっとミホが喋ってくれました。
そのまま運転して黙って聞いてくれって。

弟との関係はもう随分と前から続いていて、信じられなかったけど初めての男は弟だったと言い出した。
弟が小3の頃にイタズラし始め、小6の時にセックスをしたという。
昔から仲の良かったから、その延長みたいなノリで、そのまま暗黙の了解でセックスをしまくってたらしい。
両親が共働きだったので、暇さえあれば自宅でヤリまくり。
でもこれじゃダメだと2人で話し合って、彼氏彼女は作ろうって決めたんだって。
だけどやっぱり関係を終わらす事ができず、今に至るまで関係が続いているんだって泣いてた。

ミホの自宅前に到着してもミホの話は終わらず、そのまま30分以上は告白を聞いてた。
今まで他人に言えなかった悩みが、一気に溢れ出たって感じで。
とうとう無言が続く様になったので、俺は最後に聞いてみた。
「俺と弟どっちを選ぶ?」
ずっと下を向いたまま何も言わないミホだったけど、俺はジッと答えを待った。
でもやっぱり「ゴメン」と一言。そうだろうなって薄々感じてたけど、涙が止まらなかった。
「じゃーね」「うん、バイバイ」ミホは家に入っていった。
自宅に到着する直前にミホから謝罪と今までのお礼のメールがきた。
俺も今までのお礼を書いたけど、最後に「両親の為にもヤメた方がいい」って内容を付け加えておいた。
でもそのメールに対しての返信は無かった。

こんな話、友達にも言えないし、だけど1人で溜め込んでるのも辛くて投下させてもらいました。
別に今何をすべきとか考えてはいないし、文章を書いてて少し落ち着いてきました。
オナニー投稿になってしまい申し訳ありませんでした。
これで終わります。有難う御座いました。

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