今年の夏、俺は友人8人でキャンプに出掛けた。
これはその時の体験談である。
友人が呼び集めたキャンプだったので、初対面の女の子が3人いた。
土曜日の朝8時半に集合して、ミニバンに乗り秩父の山へ。
行きの車の中から勝負は始まっている。
ここで失敗したり仲良くなれなかったりすると、期待の夜が寂しい夜になる。
俺は集合場所で既に狙いは定めていた。
24歳のOLユリである。
どちらかと言えばロリ系の可愛らしい女の子。
胸は見た感じだとCカップぐらいだろうか。
とにかく集まった女の子の中では、一番好みだった女の子。
3列シートの一番後ろで、ユリと二人で座った。
これから向かう山の事、バーベキューの美味しさ、夜にやる花火。
話題は絶えなかった。
ユリも口べたというわけでもなく、互いに絶え間なく喋り続けた。
前の座席をみると、各々同じように楽しんでいる。
全員一応ターゲットは定まったようだった。
買い込んだ酒を飲み、ウマいバーベキューも食べ、楽しい時間はあっという間。
夕方になりしばしの休憩。
汗で汚れた体を、近所のスーパー銭湯で洗い落す。
大きな露天風呂で、俺は今夜の計画を練っていた。
『お前ユリちゃんとうまくいきそうじゃない?』
隣にやってきた勇次が言った。
『お前だってあの事いけそうじゃん。今夜食っちゃう系?』
『いやいや、前にそれで失敗した事があるからさ。キス止まりでしょ』
温泉を両手ですくい、顔を流しながら言った。
以前の失敗...
そうだ。思い出した。
こいつ前のキャンプで、女の子を怒らせちゃったんだ。
深夜に帰るだの何だのとモメたのを思い出す。
『あ~あれか、あの時はホントヤバかったよな』
続く
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