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中3の思い出@4P

11年振りに池袋の居酒屋で同級生と偶然再会した。
同僚たちと飲んでた俺がトイレから出てくると、小柄な女の子が声を掛けてきた。
「浅野君じゃない?」
「そうだけど、え?誰?」
「アタシよ!覚えてない?」
「いや、ゴメン、分かんないや」
「もぉーっ!小池!忘れた?」
「うそっ?マジで?何してんだよお前」
「飲んでるに決まってるでしょw」

小池とは小学校からの知り合い。
中学卒業してから一度も会ってなかったから、全然気が付かなかった。
「チョー久し振りじゃん!元気?」
「元気だよ、お前も元気そうだなw」
「えへへw今何してんの?」
「今?同僚たちと飲んでるよ」
「違う、仕事よww」
「あぁ~普通のサラリーマンだよ。お前は?」
「アタシは今月末で辞めるんだ~」
「もしかして結婚準備?」
「まぁそんなとこw」

居酒屋の廊下なのに思わず夢中で立ち話してた。
そこに小池の同僚が迎えに来て、どちらも3人で飲んでる事を知り、じゃ~一緒に飲んじゃう?と誘ってみるとアッサリOKされた。
奥の座敷へ移動して急遽合コンらしき飲みが始まった。

隣に座る小池を見てて昔を思い出さずにはいられなかった。
「お前ちゃんと高校出たの?」
「出たわよwちゃんと大学も行ったし」
「マジで?そんなキャラじゃなかったじゃん」
「浅野は?」
「俺は真面目に大学も出てちゃんと就職してるよ」
「結婚は?」
「彼女すらいませんがw」
「相変わらずだねぇw」
「昔からモテない君だったからなw」

互いにちょっと距離を保とうとしてるような会話が続いた。
なんせ俺と小池には他人には秘密にしてた関係があったから。
もう昔の事だしと思った俺から切り出した。

「あの頃はお世話になりましたw」
「やだぁ~wそういう言い方ヤメてw」
「だってさ、俺にとっては初めての事だったしw」
「今思い出すと凄い事してたよね、アタシ達」
「確かにwどんくらい飲んだんだろうな」
「量が凄かったもんねw」

小池の両親は中2の時に離婚した。
理由は知らないけどウチの母親と小池の母親はちょっと親しくしてた。
だから小池の家庭の事情は詳しく知ってたわけ。
親父は酒飲んでは母親を蹴ったり殴ったりする最悪なDV男で、浮気三昧で仕事もロクにしてなかったヒモ気味な男。
子供のためにと離婚せずに頑張ってきたらしいが、中2の時にちょっとあって。
それを機にやっと離婚に踏み切ったみたい。

ウチの母親の話に寄ると、小池の母親は結構頑張ってたみたい。
昼間は工場で働き、夜はスナックで働いてたんだってさ。
寝る暇を惜しんで働いてたのがアダになったんだが、すげぇーなって関心してた。

なのに小池は親が離婚してから黒かった髪は茶色になり、スカート丈もパンツが見えそうなぐらい短くなっちゃって、いかにもビッチって女に変わっていった。
塾の帰りにコンビニとかでよく見かけたのは、1つ上の男とよくツルンでたみたい。
多分付き合ってたんだろうな。
俺が知ってるだけで2~3人の男と仲良くしてた。

母親同士がよく喋るのを小池も知ってたから、俺が近くを通ると声を掛けてくる。
でも俺は妙に恥ずかしくて「おぅ」みたいな素っ気ない態度だった。
なのにいつも小池は懲りずに「あっさのぉー!」って言ってたっけ。

まぁ~そんな俺と小池だったんだが、中3の確か6月ぐらいにある事が起きた。
いろいろ事情を書くと長くなるので省略するが、全ての原因は妬みだったらしい。
担任に呼び出されてちょっと部活に行くのが遅くなった俺は、急いで教室に荷物を取りに向かってた。
ちょうど階段を登ってすぐのところで女二人に男一人が小池に何やら怒ってた。
コレが最悪でさ。

「おい!ヤリマンなんだろ?お前の親」
「客と寝て金稼いでるんだってー」
「お前もヤリマンだしな」
「キタねーから学校来んじゃねーよ」
「援交して生きてけよ」

俺がスタスタ歩いてきてるのに、構わずそんな酷い事を小池に言ってた。
小池は黙って下を向いたままだった。
いくらなんでも母親の事をヤリマンだとかってのは言い過ぎでしょ。
ちょっと苛ついてたのもあって、まぁ事情も知ってたし、思わず「おい」って同級生に声をかけちゃってw
コイツがまたチンケな野郎でしてね。
「お前そういう事言うのヤメろよ」って俺w
真面目か!ってノリじゃなく、イライラをブツけるような口調だった気がする。

「あぁ?うるせーな」といつになく絶好調な同級生。
普段は絶対そんな口を叩かないヤツなのに。
「ヤメとけって言ってんだろ」グッと堪えつつ冷静に。
なのに調子づいちゃった言葉を言われ、その場でボッコボコw
正義感振りかざしたかったわけでもなく、マジでストレス発散の為にやった行為。
お陰でまた担任に連れて行かれて親まで呼び出されて最悪だったがw

次のにの夜、小池と母親がウチに謝りにやって来た。
「娘のせいで本当にごめんなさい」と。
それから1週間ぐらいした頃だったか、部活帰りの19時前ぐらいだったと思う。
ウチまで100mぐらい手前に小池がいて、俺を待ってたみたいだった。

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