ずっと童貞でした。別に出会いが無かったとかって話ではない。イケメンでも無いし陽キャでもないからだ。おそらく1番ぴったりな言葉は「どこにでもいそうな顔」だろう。何度も言われてきたから。
小中高と共学だったから出会いはそこら中に溢れてた。でもダメ。彼女はおろか女友達すらできなかった。そりゃ~陰キャですしね、ムリっスw
そんな俺に初めて彼女(A美)ができたのが25歳になった年。友達が連れて来てくれた子で、初めは何となくから始まった。A美もまた交際歴が無く処女。童貞と処女のカップルです。
手を繋ぐのもドキドキ、いや、俺は勃起してたwラインだって電話だって、何を喋ったらイイのかも分からない。そんな手探りの中から始まったのです。本当に奇跡でした。
初体験は想像してたよりもスムーズだった。A美は決して美人でもない。なんせ俺と付き合うぐらいだからね。スタイルだって可もなく不可もなく。細くて華奢でCカップのチッパイ。
でも思いやりがあって母性に満ち溢れていて、俺みたいな男を本当に好いてくれた女神のような子。なんせセックスも極上だったし。尽くす事で興奮を得るタイプなのです。
まず、お願いされるのが好き。お願いされたいのです。そして俺が喜ぶのを見るのが好き。
だからフェラチオも、A美の方が「してあげよっか?」って言ってくる。渋滞にはまった車の中でとか、公園とか河川敷とか、俺が興奮すると知ってるので。
回りから見えないようにチンコを引っ張り出し、カリ首の裏側を舌の先でチロチロ舐めてくる。俺を見上げて「きもちいい?」って笑顔で尋ねてくる。俺がYesと反応すると、A美も嬉しそうな笑みを浮かべて亀頭中心に舐めまくるのです。とうぜんガマン汁もドバドバですが全て吸われてましたw
未経験だったから初めの頃は下手だった。でも好きこそモノの・・・じゃないが、どんどんうまくなっていって、気が付けばフェラでイカされるぐらいでした。
しかもセックスの時もそうだけど、俺のザーメンを飲みたがるのです。好きな人の精液を飲む、こんな幸せな事ないでしょ?と冷静な顔をしていうぐらい。だから毎回飲んでもらってたので、トータルだとめっちゃ大量に飲んでるんじゃないかなw
そんな性格だから騎乗位も尽くしまくる。杭打ち系の腰振りをしてくれて、キスや乳首舐めも同時にしてくるんです。そんなエロい事されちゃったら我慢できません。
イキそうだと伝えると、腰を上げてチンコをヌキ、「まだダメw」と焦らしプレーに。チンコは触らずに、キスや乳首や太ももなどを愛撫してきたりするんです。そして落ち着いたらまた挿入。
お返しに俺だってクンニを頑張ったりもしてました。でも下手な俺はA美にオナニーしてもらいながら、オマンコやA美の指を舐めたりしてた。共同作業ですなw
バックの時も正常位の時もA美自らクリトリスを弄り、そのままイッちゃうことも多かった。へたっぴな俺が中イキとかさせられなかった事が原因だろうな。
1年2年と交際は続き、俺的にはいつ結婚してもイイって感じてた。でもA美は自分のキャリアを考えていて、もうちょっと待って欲しいみたいな空気だったんです。幼い頃からやりたかった仕事に就き、結婚や出産を考えると、今キャリアアップしておかないと・・・そう考えてた。
ちょうどそんな頃でした。中途で入ってきた2つ年下の女の子がおりましてね。俺は直で絡む事も少なかったんですが、やたらと話し掛けてくるのです。
「ねぇ~俺さぁ~ん、〇〇さん怖いんですけどぉ~」
そう言いながら俺の背後に隠れてきたりとかね。その時は思いっ切り肩に手が乗ってて、俺の背中にしがみつくような、そんな仕草なんですよ。スキンシップ凄すぎでしょ。
しかもめっちゃ甘えてくるんです。まず距離感が近い。肩と肩が触れ合いそうな距離感だし、喋りながら腕とかめっちゃ触ってくる。そんな状況で「ご飯連れてって下さいよぉ」と甘えてくる。
ある時なんて、エレベーター待ってたら背後から静かに寄ってきて、いきなりわき腹をゴシャゴシャゴシャッてされたんです。くすぐられた感じです。ビルの1階で他の部署で働く人達がウジャウジャいる中でそんな事されたんですよ。驚いて大声出ちゃったりしてさ。
傍から見たら「なにイチャついてんだよ」レベルでしょ。しかもメシとか飲みとか「連れて行ってくれ」って言われるから、結構な頻度で行ってたし。2人で行くこともあったりしてね。
もうここまでくると「俺の事好きなの?」って思うでしょ。思わない方が変じゃん。
マジで最悪だったのがさ・・・この子めっちゃ巨乳で。笑うとゆさゆさ揺れるから目がどうしても行く。見ちゃいけないと思いつつ目が行く。そんな巨乳がさ、ちょいちょい当たるんだ。
彼女的には本当に偶発的でめっちゃ恥ずかしい顔とかしてくる。でもそれがまた逆にイイ。A美にはない巨乳に魅了されてしまったのです。なんだろうな、ちょいムチってスタイルで妙にエロいしさ。
童貞でA美以外の女性は知らない。AVとかでは見て知ってるけど、やっぱり巨乳を体感してみたくもなる。めっちゃ揉んでみたい、そう思ってしまったのです。
そしていつしか彼女に夢中。別にA美と別れるとかそんな気持ちじゃなかったけど、ちょっと心ここにあらず状態だったのは否めない。会社で巨乳の彼女と触れ合う方が楽しかった。
そんな俺に千載一遇のチャンス到来。いや、到来したと勘違いした。
話を聞いて欲しい。真面目な顔で彼女にそういわれ、2人で仕事帰りに飲みに行ったのです。仕事や会社の悩み事とかかなって思ってたのに、実は元カレの話だった。
1年半前に浮気されて別れた元カレから、復縁を迫られているという。1回でも浮気するような男は2回も3回もするでしょ?でもそこまで嫌いになっていない自分がいると。
「中身が俺さんみたいだったらよかったのに」
「俺さんみたいな彼氏がいる彼女さんて幸せですよね」
「彼女さんより前に知り合いたかったなぁ~」
もうね、こんなような事をずっと言われちゃってたんです。モテない陰キャのついこの前童貞だった男にとったら・・・・ヤバ過ぎるでしょ、こんなの。
だから俺も思わず「彼女と出会う前に知り合いたかった」とか言っちゃって。「またまたぁ~w」って彼女も言いながら嬉しそうな顔してさ。もうこれってOKって話よね?って思っちゃって。
なんかさ、この日からさらに距離感が近くなった気がしてた。視線感じて見ると、彼女と目が合ってニコッてされたり、用も無いのにデスクの隣にきて話し掛けてきたり。先輩からもマジで言われましたからね、お前らマジで付き合ってないの?って。そのぐらいの雰囲気だった。
こうなってくると俺はA美に申し訳なくなってくる。恋愛経験もなくてさ、相手の事なんて考えられないクソ野郎だからさ、A美に素直に喋って別れよう・・・とか思っちゃって。
しっかり別れてから、正式に彼女に交際を申し込もう!みたいな。マジでアホ過ぎるしキモいよね。
A美は泣いてた。最近ずっとなんか変だったのも気が付いてて、でもまた元に戻ってくれたらイイかなって待ってたらしい。初めてめっちゃキレられた。
「そんな人だと思ってなかったから本当の姿を知れて良かった」
最後にそう言われたのが忘れられない。
そして意を決して彼女に告白。飲みに誘った帰りに、ちょっと景色が綺麗なスポットで告白。
「えぇぇーっ!うそうそ!なんで?!嘘ですよね?」
「嘘じゃないよw」
「えぇー!だって俺さんの事そういう目で見てなかったから」
「えっ??」
「男性として見てなかったって言うか・・・てか元カレとより戻したし」
「マジか・・・」
「えぇぇーっ!ホントにゴメンなさい!そんなつもり全然なかったんですぅ」
そのままぶっ倒れそうになりました。で・・・・そこからどうやって家に辿り着いたのか記憶に御座いませんw確かに電車にも乗った記憶があるし、駅から歩いてた記憶もある。でも全部フワフワした記憶。
翌日の昼休み、先輩から「おまえ・・フラれたんだって?w」といわれ焦った。もう既に午前中から彼女が言い触らしまくっていたのです。先輩を含め、同僚たちはニヤニヤしながら「ナイスファイト!」とか言うしさ。とうぜん彼女は俺に寄り付かなくなってたしね。目も合わないw
A美と付き合えたのだって奇跡に近いわけで。とうぜん彼女もできずに毎日が過ぎていく。そして世界がコロナ禍になり、孤独な生活がずっと続いた。
でもちょっとは変な期待もあったんです。もしかしたらA美から連絡がきたり・・・とか。友達経由でまた連絡を取り合ったりして元サヤに・・・とか。んなわけないわな、マジで。
つい先日、A美と引き合わせてくれた友人から久し振りにラインがきて、A美が結婚したと知らされた。俺と別れてからちゃんと彼氏を見つけ、コロナ禍も寄り添って過ごしてたみたい。
30代に突入して、もう結婚できる希望すら持てない。大袈裟だとか言われるけど、リアルに人生詰んだな・・・って最近はマジで思ってます。しかもウチ、禿げ家系だしさ・・・
2歳年上の兄貴が最近めっちゃハゲてきたらしくてさ。もう奥さんも子供もいるから「別に」とか余裕カマしてる。「一気に来るから覚悟しとけよw」なんて言われてる。あと2年か・・・・
そう考えるとマジで詰んでるでしょ。自業自得なので仕方ないっすねぇ。。。
コメント
笑えねぇ😂
失ってみて初めて分かる本当に大切なモノ・・・でしょうか。ホントに笑えないですよねぇ。切なすぎる!w
でも自業自得ですw