後輩の彼女①

誰かに言いたくて、でも誰にも言えなかった話をブチまけさせて下さい。
職場に3つ年下の後輩がいます。
そいつはユウキ(仮名)といって、中性的な顔立ちでかなりモテるヤツです。
身長は180ぐらいあるし、噂じゃ社内に女の子同士で「抜け駆けNG」の協定があるらしい。
口も巧みで女癖も悪い。でもモテる後輩です。

新卒で入ってきて1年目に受付の女の子食っちゃうし、俺の2つ上の女の先輩も食っちゃったツワモノ。
そんなユウキは、人の彼女だろうが関係なく手を出す。
俺も被害者の1人だけど、後輩2人も被害者になっている。
寝取られちゃう情けない俺だったけど、今ではヒタ隠しにしている事がある。
それは、ユウキの彼女がセフレだっていう事実。

俺が27歳の時、初めてユウキの彼女ユカと会った。
当時ユカは23歳で、ユウキと釣り合うほどの美人だった。
渋谷で女友達とメシ食ってる時に偶然出くわし、いっしょにメシを食ったのが初めての出会い。
ユウキの本性を知らないらしく、ユカは尽くされていて浮気なんか絶対されてないと信じていたみたい。

連絡先なんて交換もしてなかったから出会う事もないと思ってた。
なのにそれから数カ月して、なんと合コンでバッタリ。
「彼氏がいる超可愛い子来るからねぇ~」と言われていて、登場したのがユカだった。
お互い唖然としたけど、焦ったのはユカのほうだったみたい。
「ユウキには絶対言わないで下さい」ってモロ涙目。
「絶対言わないよ」って安心させたけど、その時の俺はユウキに「ざまぁ~!」と思ってた。

俺がユカの知り合いと分かって興醒めしたのか、ユカも俺ぐらいとしか喋らなかったからなのか、俺とユカは端に追いやられて合コンを傍観するような状態になっていった。
要するに「お前は知り合いのその子を見とけ!」と暗に言われてる雰囲気。
2人で世間話しながら、焼酎呑む時間が続いた。
酒には強くないらしく、途中から顔を赤らめて喋りが止まらなくなってた。
内容は、ユウキとの出会いに始まり、どれだけ愛されているかっていう自慢。
コイツ頭オカシイんじゃねぇ~か?!と呆れたのは言うまでも無い。

それが一変したのは店を出ようとしていた時。
ちょうどユウキから電話があったらしく、ユカは合コンメンバーから少し離れた場所に行ってた。
「もう一軒行くけどお前どうする?」
これこそ暗に「お前はあの子連れて帰れよ」という流れ。
仕方なく「あぁ~俺はもう帰るわ。ユカちゃん送って行くから先行っててイイよ」
「うぃ~~っ!お疲れぇ~~っ!」
ユカは数メートル離れたとこで電話しながら、心有らずでメンバーに手を振っていた。

タバコを吸いながらユカの電話が終わるのを待っていたが、10分ぐらいしても背を向けたままくっちゃべってる。
ムカついてきて「先帰るよ」と近付いてみると、ちょっとモメてるような会話が聞こえてきた。
これは・・・と思って待っていると、「なんでっ!今どこなの?ウソでしょ?じゃ今からそこに行く!」とユカは超取り乱してる。
通行人も振り向くほど声もデカいし、可愛いから余計目立つというか。

帰るなんて言えないなーと待つ事30分。
ようやく電話を切って振り向いたユカは、思いっ切り涙が流れてた。
「どうした?喧嘩でもしたのか?」
「ぅん・・・・・」
「涙でメイク崩れてるぞ?」
「うぅん・・・・」

じゃ~な!と帰る雰囲気でも無く、むしろ話を聞いて欲しいオーラが出まくり。
「まだ電車もあるし俺で良かったら話聞くよ?呑み行くか?」
「ぅん・・・・ゴメンナサイ・・・・」
ウダウダした態度だったが、接待で良く使わせてもらってる小料理屋に行った。
平日のせいか客は疎らで、店主が気を利かせてくれて奥の座敷に通された。

「ユウキ今日接待だって言ってたのに・・・」
いや、それは無い。というか遊びに行くと自慢してた。
「今日は帰りが遅くなるとか言ってたけど・・・・」
うん、だってセフレと2ヵ月ぶりに会うって言ってたし。
「いつもなら帰ったらメールするっていうのに、先に寝ててとか言ってて・・・」
そりゃ~ヤリまくりたいからだろ~な。
「どこで呑んでるの?って聞いたら渋谷って・・・アタシもいるよ!って言ったら、渋谷だけど目黒の方でとか意味分かんない事言い出すし・・・
ラブホが渋谷なんだろ。
「そしたら女の声で、ねぇ~、って声がして、ガサガサって携帯押さえてるっぽい音がして・・・」
セフレが彼女に嫉妬したんだろうね。
「もしかして浮気してんの?って聞いたら逆ギレされた・・・」
図星だからキレたんだな。

会話を聞きながらそう心の中で呟いてましたよ。
言いたくて仕方が無かったけど、いくら昔の彼女寝取られたとはいえ、それはグッと堪えてた。
呑みのピッチも早くなって、愚痴は2時間続いた。
そろそろ終電が・・・って思っても、ユカは帰る素振りも全く無し。
店主も「そろそろ終わるけど?」なんて言ってるのに、愚痴が全く止まらない。
この時点でかなり酔ってたと思う。
追い出されるようにして店を出た時、ユカはフラフラしまくりで俺に捕まって無いと歩けないぐらいだったから。

ダメだと分かっても反応するのが男の性。
腕にしがみつくとムニュニュっと胸のふくらみが密着してくる。
痩せてるからそうは見えなかったけど、実は着痩せするタイプのようで、Dカップはありそうな感触だった。
タイトスカートにピッタリニット、前を開けたコートの前で俺の腕がオッパイに挟まれてる。
もう無理だろ!こりゃ我慢なんて無理だろ!と悪魔が囁いてきた。

「どうする?もう一軒行く?それとも帰る?」
「帰らない!今日は帰らないっ!」
「はぁ?泊まるのか?」
「朝まで呑むのっ!」
「じゃ~酒買い込んで付き合うか・・・」
「そうだ!付き合え!付き合えっ!」

つづく


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